生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_血液遠心分離器
出願番号:1997067399
年次:2004
IPC分類:7,B04B9/08,B04B5/02,G01N33/48


特許情報キャッシュ

佐野 嘉彦 上田 満隆 菊池 敏博 JP 3596220 特許公報(B2) 20040917 1997067399 19970305 血液遠心分離器 ニプロ株式会社 000135036 山内 康伸 100089222 佐野 嘉彦 上田 満隆 菊池 敏博 20041202 7 B04B9/08 B04B5/02 G01N33/48 JP B04B9/08 B04B5/02 Z G01N33/48 C 7 B04B 9/08 B04B 5/00- 5/02 実開昭62−066754(JP,U) 特開平09−087817(JP,A) 1 1998244184 19980914 4 20030314 柴田 昌弘 【0001】【発明の属する技術分野】本発明は血液遠心分離器に関する。【0002】【従来の技術】従来の血液遠心分離器は、回転軸に検体を入れるバケットを固定的に連結したものであった。したがって、バケットを回転させたとき、バケットの重心バランスが狂っていると、振動を発生し、十分に血液を遠心分離することができないので、検体をバケットに入れる場合、一々重量を計測し、また形を揃えて、重量バランスをとるように大変気を使っていた。【0003】【発明が解決しようとする課題】上記の理由により従来の装置では、準備に時間がかかり能率よく遠心分離器を運転することができなかった。【0004】本発明は上記事情に鑑み、バケットの重量バランスをとらなくても自動的に調心するようにし、もって能率よく操業できる血液遠心分離器を提供することを目的とする。【0005】【課題を解決するための手段】本発明の血液遠心分離器は、鉛直に設置された固定軸と、該固定軸と同軸に配置された回転軸と、該回転軸を回転駆動する原動機と、前記固定軸の軸端と前記回転軸の軸端との間に配置された、検体を入れるバケットとからなり、前記固定軸の軸端と前記バケットの回転中心部が第1のオルダム継手で連結され、前記回転軸の軸端と前記バケットの回転中心部が第2のオルダム継手で連結されていることを特徴とする。【0006】本発明では、バケットの重心バランスがずれていても、回転軸およびバケットの回転に伴って第1、第2のオルダム継手が、バケットの重心を回転軸として回転するように動くので、自動調心され、振動などが生ずることなく回転させることができる。これにより、バケットに検体を入れる際、細かく重量を測定したり形を揃える必要もなくなるので、能率よく作業することができる。【0007】【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係る血液遠心分離器Aの概念図、図2はオルダム継手10、20の斜視図である。【0008】図1に示すように、本実施形態の血液遠心分離器Aは、鉛直に設置された固定軸1と、その固定軸1と同軸に上方で配置された回転軸2と、その回転軸2を回転駆動するモータ3とを有し、これらがケーシング4で支持されている。また、固定軸1の軸端と回転軸2の軸端との間に、検体を入れるバケット5が配置されており、固定軸1の軸端とバケット5の回転中心部が第1のオルダム継手10で連結され、回転軸2の軸端とバケット5の回転中心部が第2のオルダム継手20で連結されている。【0009】前記第1、第2のオルダム継手10、20は図2に示すように、一対のハブ11、12の間にトランスミッター13を挟んだものであり、各ハブ11、12の端面とトランスミッター13の両端面にはそれぞれ案内溝14と滑動凸部15が形成され、半径方向の滑りを許容しながら、回転トルクは伝達するようになっている。また、ハブ11側とハブ12側とでは、案内溝14および滑動凸部15の方向が互いに直交している。【0010】つまり、第1、第2のオルダム継手10、20におけるトランスミッター13は半径方向に移動自在であるので、第1のオルダム継手10は固定軸1とバケット5との間の心ズレを吸収し、第2のオルダム継手20は回転軸1とバケット5との間の心ズレを吸収することができる。【0011】上記実施形態の血液遠心分離器Aによると、バケット5の重心バランスがずれていても、回転軸2およびバケット5の回転に伴って、第1、第2のオルダム継手10、20のトランスミッター13が一対のハブ11、12に対し摺動して、バケット5の重心を回転軸として回転するように動くので、自動調心され、振動などが生ずることなく回転させることができる。これにより、バケット5に検体を入れる際、細かく重量を測定したり形を揃える必要もなくなるので、能率よく作業することができる。【0012】【発明の効果】本発明によれば、バケットの重心バランスがずれていても、第1、第2のオルダム継手により、バケットが自動調心されるので、バケットに検体を入れる際、細かく重量を測定したり形を揃える必要もなくなり、能率よく作業することができる。【図面の簡単な説明】【図1】本発明の一実施形態に係る血液遠心分離器Aの概念図である。【図2】オルダム継手10(20)の斜視図である。【符号の説明】1 固定軸2 回転軸5 バケット10 オルダム継手20 オルダム継手 鉛直に設置された固定軸と、該固定軸と同軸に配置された回転軸と、該回転軸を回転駆動する原動機と、前記固定軸の軸端と前記回転軸の軸端との間に配置された、検体を入れるバケットとからなり、前記固定軸の軸端と前記バケットの回転中心部が第1のオルダム継手で連結され、前記回転軸の軸端と前記バケットの回転中心部が第2のオルダム継手で連結されていることを特徴とする血液遠心分離器。


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