生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_ニコチン酸アミドの製造方法
出願番号:1996282146
年次:2007
IPC分類:C12P 17/12,C12R 1/01


特許情報キャッシュ

ヨーゼフ ヘフェリング エーリッヒ アームブルスター ルーカス ウティガー マークス ローナー ハンス−ルドルフ デェットヴィラー ローデリック ジョン チャック JP 3911734 特許公報(B2) 20070209 1996282146 19961024 ニコチン酸アミドの製造方法 ロンザ リミテッド 391003864 LONZA LIMITED 須賀 総夫 100070161 ヨーゼフ ヘフェリング エーリッヒ アームブルスター ルーカス ウティガー マークス ローナー ハンス−ルドルフ デェットヴィラー ローデリック ジョン チャック CH 03090/95 19951101 20070509 C12P 17/12 20060101AFI20070412BHJP C12R 1/01 20060101ALN20070412BHJP JPC12P17/12C12P17/12C12R1:01 特開平02−000470(JP,A) 特開昭64−063563(JP,A) 国際公開第94/022824(WO,A1) 17 FERM BP-1478 1997163995 19970624 10 20031010 内藤 伸一 【0001】【発明の属する技術分野】本発明は、ニコチン酸アミドを製造する新規な方法に関する。【0002】人間や動物に対して必須のB群ビタミンの一つであるニコチン酸アミドの製造方法は、多数知られている。 本質的に二つの方法が、工業的な重要性を獲得している。 すなわち、アルキルピリジンの硝酸酸化またはアルキルピリジンのアンモキシデーションである。(Ullmann の Encyklopadie der technischen Chemie,第4版,Vol.23,p.708ff.またはVol.19,p.602ff.を参照) 硝酸酸化とくに2−メチル−5−エチルピリジンの硝酸酸化は、非常に選択性の高い製造方法であるが、その実施には、高度に訓練された作業員、最適な施設およびノウハウの高い水準が絶対に必要な条件であることから、リスクを含んでいる。 上述の方法は、それゆえに、たとえば上に挙げた必要条件が部分的にしか実現されない地域への技術移転には適しない。【0003】アンモキシデーション、とくに3−ピコリンのアンモキシデーションは、今日までのところ、硝酸酸化のもつ工業的重要性に近づいてきていないが、多数の刊行物が、90%以上の収率の定量的な転化を記述している。(Ullmannの Encyklopadie der technischen Chemie, 第4版,Vol.19,p.602ff.を参照) 工業的に使用できる触媒に対する本質的な必要条件は、その転化率や選択性だけではなく、それと同様に、触媒に対して達成できる空間速度(出発物質の量/触媒量/時間=kg/l・h)やその有効寿命でもある。 とくに後二者の基準については、先行技術で既知のアンモキシデーション触媒は、満足なものではない。【0004】それゆえに、一方で熟達することが比較的簡単な技術に基づき、他方で経済的な製造方法のすべての基準および条件を満たす、工業的に実施できる製造方法を開発することが、本発明の目的である。【0005】この目的は請求項1の方法により達成される。【0006】本発明によれば、その第一工程では、a)2−メチル−1,5−ジアミノペンタンを、300〜400℃で0〜10barゲージ圧の気相において、活性成分として少なくともAlおよび(または)Siの酸化物を含み、表面における酸の中心の塩基の中心に対する比が2以上であって40m2/g以上の比表面積を有する触媒を通過させることにより3−メチルピペリジンに転化させ、その後直ちに生成物を脱水素触媒を通過させて3−ピコリンに転化させ、第二工程では、b)3−ピコリンを、アンモニアおよび酸素含有気体の存在下で、280〜400℃において、バナジウム、チタニウム、ジルコニウムおよびモリブデンの酸化物(モル比がV205:Ti02:Zr02=1:1:2〜1:12:25)から成り、V205基準で0.54〜2.6wt%のMoO3を含むアンモキシデーション触媒を通過させ、最終的に第三工程では、c)生成した3−シアノピリジンを、ロドコッカス(Rhodococcus)属の微生物を利用して最終生成物に転化する。【0007】第一工程、すなわち2−メチル−1,5−ジアミノペンタンからの3−ピコリンの製造方法は、包括的にPCT出願 WO94/22824 中に記述されている。【0008】得られた3−ピコリンは、中間精製せずに、直接アンモキシデーションの工程に送ることができる。 しかし、たとえば、蒸留による中間精製は、次工程における触媒寿命に好影響を与えるものであって、好ましい。【0009】第二工程におけるアンモキシデーションは、PCT出願PCT/EP95/01945の主題である。【0010】アンモキシデーション触媒として好ましいものは、バナジウム、チタニウム、ジルコニウムおよびモリブデンの酸化物(モル比が V2O5:TiO2 :ZrO2=1:3:4〜1:8:16)から成り、V2 O5 基準で0.54〜1.20wt%のMoO3 を含む触媒組成を有するものである。【0011】触媒の製造は、前述したPCT出願PCT/EP95/01945中に包括的に記述されている。【0012】酸素含有気体として好ましいものは、空気である。 空気は、酸素が既に不活性気体で希釈されているという利点があるからである。 しかし、酸素の分圧は、窒素または再生利用により得られる酸素を含まないプロセス気体のような不活性気体と混合して、さらに調節することができる。【0013】反応物の3−ピコリン、アンモニアおよび酸素含有気体(O2 として計算される)は、気体の形態で、そしてモル比1:1:1.5〜1:8.5:60で、280〜400℃、好ましくは310〜380℃において、都合よく触媒を通過させることができる。【0014】供給気体の好ましいモル組成は、3−ピコリン、アンモニアおよび酸素含有気体(O2 として計算される)の比が1:1:1.5〜1:4:25である。【0015】水は触媒の活性に好影響を与え、3−ピコリンに対するモル比0〜5の間、好ましくは約1.5で、都合よく触媒を通過させる。【0016】第二工程では、触媒に対する3−ピコリンの空間速度が50〜150g/l・hで、99%に至る3−シアノピリジンの収率を達成する。 触媒寿命もまた、少なくとも一年間と、並はずれて高い。【0017】先行技術と比較すると、本発明で行なうアンモキシデーション法は、本発明の方法の構成要素として、工業的反応のすべての基準を満たす方法を開発することを可能にした。【0018】生成した3−シアノピリジンは、直接、または処理たとえば結晶化、抽出または蒸留を行なった後、水溶液の形態で生物的加水分解工程に供給される。 好ましい処理は、3−シアノピリジンを、たとえばトルエンを用いて向流抽出し、続いて真空蒸留することから成る。 使用される溶媒たとえばトルエンは、完全に再生利用することができる。【0019】ニコチン酸アミドを与えるための基体としての3−シアノピリジンの生物的加水分解は、ロドコッカス ロドクラス(Rhodococcus rhodochrous),ロドコッカス(Rhodococcus)sp.S-6またはロドコッカス エキ(Rhodococcus equi)の種類の微生物を使用し、好ましくはロドコッカス(Rhodococcus)sp.S-6(FERM BP−687),ロドコッカス(Rhodococcus)J1(FERM BP−1478)の微生物を使用し、またはロドコッカス エキ(Rhodococcus equi)TG328(FERM BP−3791)の種類の微生物を使用することにより、都合よく実施できる。とくにこの反応は、ロドコッカス ロドクラス(Rhodococcus rhodochrous)(FERM BP−1478)種の微生物を使用して行なわれる。ロドコッカス(Rhodococcus)sp.S-6,ロドコッカス ロドクラス(Rhodococcus rhodochrous)J1およびロドコッカス エキ(Rhodococcus equi)TG328の微生物は、文献中に記述されている微生物である。ロドコッカス(Rhodococcus)J1(FERM BP−1478)はEP−B307926中に、ロドコッカス(Rhodococcus)sp.S-6(FERM BP−687)はEP−A0188316中に、そしてロドコッカス エキ(Rhodococcus equi)TG328(FERM BP−3791)はUS−A5258305中に包括的に記述されている。【0020】また、これらの微生物の機能的に同等な変異体および変種は、この方法に適している。 本発明の目的にとって、「機能的に同等な変異体および変種」とは、もとの微生物と同じ特性および機能を本質的に有する微生物である。 そのような変異体および変種は、たとえば紫外線照射により、偶然に生じる。【0021】EP−B307926中に記述されているように、微生物は通常培養され(成長し)、効果的な酵素は実際の生物学的転換に先立って誘起される。 生物学的転換は、好ましくは、当業技術において常用されているように、固定した微生物細胞を使用して行なう。【0022】生物学的転換は、pH6〜10、好ましくはpH6.5〜8.5で、都合よく行なわれる。 pHはここで、適当なリン酸塩緩衝液を使用して調節する。【0023】生物学的転換は、5〜50℃、好ましくは15〜30℃で行なわれる。【0024】5〜30wt%の水溶液として存在させることが有利な3−シアノピリジンの生物的加水分解は、好ましくは生物触媒をそれぞれ含む2〜5箇の反応器を連結した撹拌機つき反応容器から成る反応容器カスケードの中で行なわれる。 とくに好ましいのは、3または4箇の撹拌機つき容器から成るカスケードを使用することである。 水溶液の3−シアノピリジン量は、とくに好ましくは10〜20wt%の間で変動する。【0025】5〜30時間の持続時間の後、ニコチン酸アミドは生成物の流れから、たとえば結晶化により単離される。 好ましくは、反応溶液は、活性炭またはポリスチレン樹脂(たとえばアンバーライト)を通して精製され、ニコチン酸アミドは常用の方法で水相から単離される。【0026】生物的加水分解における転化は、実質的に定量的で、99.5%以上の純度をもつニコチン酸アミドを与える。【0027】【実施例】[実施例1a]MPDA(メチルジアミノペンタン)から3−ピコリンへ:反応容器(13mmφ)には、Pd触媒(1%Pd/Al2 O3)4gを装入し、その上の部分に、H−ZSM−5〔ペンタニル(Si/Al=18)54.5%+バインダー45.5%〕3gを装入した(出発物質は常に上部から反応容器に入れた)。 反応条件は、温度:305〜320℃、N2:15ml/min、圧力:5barとした。 305〜320℃の温度範囲において、そしてMHSV(触媒量に対する単位時間あたりの空間速度)0.6g/(g・h)で、3−ピコリンの収率97%を達成した。 それ以外の生成物は、MPI(メチルピペリジン)2.9%が見出されただけであった。 このように、MPDAの所望の生成物の完全な転化が起った。 触媒の不活性化は、10日間以上見られなかった。 キャリヤガスとして、N2 の代りにH2 を使用することもまた可能である。【0028】[実施例1b]2箇の別々の反応容器および市販のMPDAを使用する3−ピコリンの製造(第二工程におけるMPIの単離を伴い、MPDAから3−ピコリンへ):第一工程:反応容器(13mmφ)に、アンモニウム型(粒子径:0.5〜1mm)のZSM−5を、3g装入した。 MPDAを蒸発させ、N2 :15ml/minのキャリヤガスの流れとともに、5bar の圧力および335℃の温度で、触媒を通過させた。 MHSVは、毎時間触媒1gあたりMPDA4.2gとした。 使用したMPDAは、「Dytek A」という商品名でデュポン・デ・ニモアス社から得られる市販品であった。 実験は、280時間にわたって続けた。 触媒の不活性化は見られなかった。 生成物を濃縮し、生成したアンモニアは逸出させた。 MPIの収率は、実質上定量的であった(>99.5%)。【0029】第二工程:反応容器に、Pd−MgCl2/Al2O3 脱水素触媒10gを装入した。 第一工程からのMPIは、蒸気の形態で、N2:15ml/minのキャリヤガスの流れとともに、1bar の圧力および280℃の温度で、触媒を通過させた。MHSVは、毎時間触媒1gあたりMPI0.23gとした。 実験は、190時間にわたって続けた。 190時間後、次の生成物組成が、ガスクロマトグラフィーにより測定された:3−ピコリン99.3%,MPI0.4%。【0030】[実施例1c]2箇の別々の反応容器および市販のMPDAを使用する3−ピコリンの製造(第二工程におけるMPIの単離を伴わず、MPDAから3−ピコリンへ):反応容器(13mmφ)に、NH4 −ZSM−5(粒子径:0.5〜1mm)3gを装入した。 MPDAを蒸発させ、N2 :15ml/minのキャリヤガスの流れとともに、約1bar の圧力および320℃の温度で、触媒を通過させた。 MHSVは毎時間ZSM−5の1gあたり、MPDAが1〜2gとなるようにした。 使用したMPDAは、「Dytek A」という商品名でデュポン・デ・ニモアス社から得られる市販品であった。 環化反応容器からの生成物は気相に保持し、第二反応容器へ直接導いた。 この反応容器は、Al2O3 担体(粒子径:0.32〜1mm)にのせたPd+MgCl2 で構成される脱水素触媒12gを含んでいた。 反応条件は、280℃および約1bar とした。 脱水素反応容器からの濃縮物は、220時間の反応時間の後、3−ピコリン99.1%およびMPI 0.9%を含有していた(ガスクロマトグラフィーによる)。 上記の反応時間を経過した後も、二種の触媒の不活性化は認められなかった。【0031】[実施例1d]第二工程における継続的な2−メチル−1,5−ジアミノペンタン(MPDA)から3−ピコリンへ:反応容器(13mmφ)に、0.315〜1mmの粒子径のSiO2/Al2O3 細粒(Si−HP−87−069T,エンゲルハルト社から入手)3gを装入した。MPDAを蒸発させ、H2:15ml/minのキャリヤガスの流れとともに、約1barの圧力および反応容器温度320℃で触媒を通過させ、環化させてMPIを生成させた。 使用したMPDAは、「Dytek A」という商品名でデュポン・ デ・ニモアス社から得られる市販品であった。 環化反応容器からの生成物を気相に保持し、第二反応容器へ直接導いた。 この反応容器は、WO94/22824の実施例18に記載の脱水素触媒(粒子径:0.32〜1mm)3gを装入してあった。 反応容器の温度は280℃、圧力は1bar とした。 この実験において出発物質のMPDAはMPIに転化され、それから下記の組成の混合物から成る粗生成物(粗3−MP)に転化された:MPI 74.9%、MPDA 13.9%、有機不純物(主としてメチルシクロペンタジアミン)5.1%および水6.1%。 結果は、関連するMHSV(反応容器1に基づくMHSV)とともに、次表にまとめた。【0032】[実施例2a]3−ピコリンから3−シアノピリジンへのアンモキシデーション:五酸化バナジウム36.4g、二酸化チタン48.0g、二酸化ジルコニウム197.2gおよび三酸化モリブデンをボールミルで粉砕した。 モル比 V2O5:TiO2:ZrO2は1:3:8であり、MoO3 含有量はV2 O5 基準で1.15wt% とした。 混合物を5×5 mmサイズのペレットにした。 ペレットを熱処理(100〜120℃,空気の流れの中で6時間)した。 前処理された触媒60cm3(82g)を、管状反応容器(ステンレス製,内径20mm,長さ1000mm)の中に装入した。 330℃の触媒床温度で、3−ピコリン、空気およびアンモニアの混合物を、3−ピコリン84g/l・h(毎時間触媒1リットルあたりのg=g/l・h)、空気2000リットル;アンモニア9.92g/l・hの供給速度で、触媒を通過させた。 供給気体のモル組成は、3−ピコリン:O2 :NH3= 1:40:1.3とした。 従って、3−ピコリン25.5gが、10時間で触媒を通過した。 転化率は100%であった。 3−シアノピリジン26.8gが得られ、これは収率95.0%に相当する。【0033】[実施例2b]3−ピコリンから3−シアノピリジンへのアンモキシデーション(多管反応容器中、触媒の追加熱処理を伴わず)五酸化バナジウム11.67kg、メタチタン酸としての酸化チタン25.12kg、酸化ジルコニウム63.22kgおよび三酸化モリブデン1124g(アンモニウムパラモリブデートの形で)を、ボールミルで粉砕した。 モル比V2O5:TiO2 :ZrO2 は1:4:8で、MoO3 含有量はV2 O5 基準で1.13wt%とした。 混合物は6×6mmサイズのペレットにした。 ペレットを熱処理(100〜120℃,空気の流れの中で6時間)した。【0034】72kg,53リットルの量を管状反応容器(ステンレス製,内径21mm,長さ3000mm,管数51)の中に入れた。 340℃の触媒床温度で、3−ピコリン、空気、循環された廃ガスおよびアンモニアの混合物を、3−ピコリン3.1kg/h(60g/l・h)(毎時間触媒1リットルあたりのg=g/l・h)、空気7.6kg/h、廃ガス3.1kg/h、アンモニア0.84kg/h の供給速度で、触媒を通過させた。 供給気体のモル組成は、3−ピコリン:O2:NH3=1:1.9:1.5とした。 従って、3−ピコリン1860kgが、600時間で触媒を通過した。 3−シアノピリジン1880kgが得られ、これは収率90.4%に相当する。【0035】[実施例2c]3−ピコリンから3−シアノピリジンへのアンモニア酸化(単管反応容器中、触媒の追加熱処理を伴い)実施例2bで得られた触媒135cm3 、160gの量を620℃で、6時間、空気の流れの中で熱処理した。 続いてそれを管状反応容器(内径21mm,長さ1000mm)中に入れた。 375℃の触媒床温度で、3−ピコリン、空気、窒素およびアンモニアの混合物を触媒を通過させた。 供給速度は、3−ピコリン11g/h(毎時間触媒1リットルあたりピコリン81gに相当)、空気30リットル/h、窒素285リットル/h、アンモニア4g/h、モル比は、3−ピコリン:O2:NH3=1:2:2.6相当とした。 24時間後、ピコリン264gが触媒床を通過した。 転化率は99%であった。 3−シアノピリジン261gが収率89%で得られた。 3−シアノピリジンの生産量は80g/l・hであった。【0036】[実施例2d]3−ピコリンから3−シアノピリジンへのアンモキシデーション(単管反応容器中、より小さいペレットを使用した、より高いピコリン生産量)3〜4mmサイズのペレットを、実施例2bで得た触媒から製造した。 1リットル,1.5kgの量を、管状反応容器(ステンレス製,内径21mm,長さ3000mm)に入れた。 3−ピコリン、空気、窒素およびアンモニアの混合物を、353℃の触媒床温度で、触媒を通過させた。 供給速度は、3−ピコリン96g/h (毎時間触媒1リットルあたりピコリン96gに相当)、空気210リットル/h、窒素1340リットル/h、アンモニア60g/hとした。 従って、3−ピコリン2305gを24時間で触媒を通過させたことになる。 3−シアノピリジンの2380gが得られ、これは収率90%に相当する。 3−ピコリンの転化率は97.5%であった。【0037】 ピコリンのアンモキシデーション例 触媒組成 気体供給速度 3一シアノ g/触媒L/h ピリジン モル比 3− 酸素 アンモ 温度 転化率 モル 生産量 V205基準 ピコ または ニア 収率 wt% リン 酸素 g/触媒 V2O5 Ti02 ZrO2 MoO3 混合物 ℃ % % L/h 2a 1 3 8 1.15 84 1667 9.9 330 100 95 89.32b 1 4 8 1.13 60 1407 15.8 340 100 90.4 60.72c 1 4 8 1.13 81 1944 29.6 375 99 89.0 80.62d 1 4 8 1.13 96 1550 60.0 353 97.5 90.0 96.6[実施例3a]3−シアノピリジンからNAの製造1箇の1.125リットル反応容器および2箇の0.375リットル反応容器から成るカスケードの中で、3−シアノピリジンの10%濃度溶液をNAに転化させた。出発物質溶液について30mL/hの処理速度で、シアノピリジンは定量的にNAに転化された。第一反応容器は固定した微生物45g(乾燥重量)を含み、それに続く2箇の第二反応容器は、それぞれ固定した微生物7.5g(乾燥重量)を含んでいた。生物触媒が、全体の実験を通して、それぞれの反応容器中に存在していた。生物触媒はロドコッカス ロドクラス(Rhodococcus rhodochrous)J1種の固定した微生物を含んでいた。【0038】反応は、25±1℃の温度およびpH8〜8.5で起こった。 pHはリン酸および水酸化ナトリウム溶液を使用して調整した。 この実験においてシアノピリジンの反応は2400時間にわたって進行し、その間、シアノピリジンを0.05%以上含む生成物の流れは伴わなかった。 これは、転化率>99.5%に相当する。 触媒の活性はこの時間以後失われた。【0039】NA14〜15%を含む生成物溶液を、0.2μm滅菌フィルターを通して濾過した。 得られた澄んだ生成物溶液を、次に蒸発乾固させた。 得られた生成物はNAを>99.7%含み(滴定)、医薬品質に達していた。【0040】[実施例3b]3−シアノピリジンからNAの製造1箇の150リットル反応容器および2箇の45リットル反応容器から成るカスケードの中で、3−シアノピリジンの15%濃度溶液をNAに転化した。出発物質溶液について25リットル/hの処理速度で、シアノピリジンは定量的にNAに転化された。第一反応容器は固定した微生物6kg(乾燥重量)を含み、それに続く2箇の第二反応容器はそれぞれ固定した微生物0.9g(乾燥重量)を含んでいた。生物触媒が、全体の実験を通して、それぞれの反応容器に存在していた。生物触媒はロドコッカス ロドクラス(Rhodococcus rhodochrous)J1種の固定した微生物を含んでいた。【0041】反応は、24±2℃の温度およびpH7〜8.5で起こった。 pHは、リン酸および水酸化ナトリウム溶液を使用して調整した。 リン酸水素カリウムもまた、緩衝用に使用した(1〜3mg/l)。【0042】この実験において、シアノピリジンの反応は1800時間にわたって進行し、その間、シアノピリジンを0.1%以上含む生成物の流れは伴わなかった。 これは、転化率>99.0%に相当する。 触媒の活性はこの時間以後失われた。【0043】NA18〜20%を含む生成物溶液を、次に、固定床吸着塔(それぞれ容積が15.7リットル)中で、活性炭0.5〜4%(生成物量基準)およびアンバーライトXAD2 0.5〜2%を使用して、連続的に精製した。【0044】追加的に精製されたNA溶液を、次に連続的に濾過した。 生成物溶液が、まずGAFフィルター(孔径10〜30μm)に、次に滅菌フィルター(孔径0.2μm)に、最後に超濾過器(孔径10,000〜30,000 Dalton)に送られる、三段階の濾過システムを使用した。【0045】濾過された生成物溶液は、流下膜型エバポレータで、NA60〜80%に濃縮した。 生成物から除去された水は、加水分解に循環することができる。 生成物は、統合流動床を持つ噴霧乾燥器(流動噴霧乾燥器)で単離された。 得られた生成物はNAを>99.7%含み(滴定)、医薬品質に達していた。 ニコチン酸アミドの製造方法であって、第一工程で、a)2−メチル−1,5−ジアミノペンタンを、300〜400℃で0〜10barゲージ圧の気相において、活性成分として少なくともAlおよび(または)Siの酸化物を含み、表面における酸の中心の塩基の中心に対する比が2以上であって40m2/g以上の比表面積を有する触媒を通過させることにより3−メチルピペリジンに転化させ、その後直ちに生成物を脱水素触媒を通過させて3−ピコリンに転化させ、第二工程では、b)3−ピコリンを、アンモニアおよび酸素含有気体の存在下で、280〜400℃において、バナジウム、チタニウム、ジルコニウムおよびモリブデンの酸化物(モル比がV205:Ti02:Zr02=1:1:2〜1:12:25)から成り、V205基準で0.54〜2.6wt%のMoO3を含むアンモキシデーション触媒を通過させ、最終的に第三工程では、c)生成した3−シアノピリジンを、ロドコッカス(Rhodococcus)属の微生物を利用して最終生成物に転化することを特徴とする製造方法。 第一工程で使用する脱水素触媒が、担体に担持された貴金属触媒であることを特徴とする請求項1の製造方法。 使用するアンモキシデーション触媒が、バナジウム、チタニウム、ジルコニウムおよびモリブデンの酸化物(モル比がV205:Ti02:Zr02=1:3:4〜1:8:16)から成り、V205基準で0.54〜1.20wt%のMoO3を含む触媒組成を有することを特徴とする請求項1または2の製造方法。 第二工程で、3−ピコリン、アンモニアおよび酸素含有気体(O2として計算される)を、モル比1:1:1.5〜1:8.5:60で、310〜380℃において触媒を通過させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの製造方法。 3−ピコリン、アンモニアおよび酸素含有気体(O2として計算される)を、モル比1:1:10〜1:4:60で、310〜380℃において触媒を通過させることを特徴とする請求項4の製造方法。 第三工程における微生物学的反応を、ロドコッカス ロドクラス(Rhodococcus rhodochrous)種の微生物、または機能的に同等な変異体および変種を使用することにより行なうことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかの製造方法。 ロドコッカス ロドクラス(Rhodococcus rhodochrous)種の固定した微生物を使用することを特徴とする請求項6の製造方法。 第三工程における微生物学的反応を、pH6〜10および5〜50℃の温度で行なうことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかの製造方法。 第三工程における微生物学的反応を、2〜5箇の連結した、撹拌機つきの反応容器から構成される反応容器カスケード中で行なうことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかの製造方法。 ニコチン酸アミドの製造方法であって、3−ピコリンを、アンモニアおよび酸素含有気体の存在下で、280〜400℃で、バナジウム、チタニウム、ジルコニウムおよびモリブデンの酸化物(モル比がV205:Ti02:Zr02=1:1:2〜1:12:25)から成り、V205基準で0.54〜2.6wt%のMoO3を含むアンモキシデーション触媒を通過させ、生成した3−シアノピリジンを次に、ロドコッカス(Rhodococcus)属の微生物を利用して最終生成物に転化することを特徴とする製造方法。 使用するアンモキシデーション触媒が、バナジウム、チタニウム、ジルコニウムおよびモリブデンの酸化物(モル比がV205:Ti02:Zr02=1:3:4〜1:8:16)から成り、V205基準で0.54〜1.20wt%のMoO3を含む触媒組成を有することを特徴とする請求項10の製造方法。 3−ピコリン、アンモニアおよび酸素含有気体(O2として計算される)を、モル比1:1:1.5〜1:8.5:60で、310〜380℃において触媒を通過させることを特徴とする請求項10または11の製造方法。 3−ピコリン、アンモニアおよび酸素含有気体(O2として計算される)を、モル比1:1:10〜1:4:60で触媒を通過させることを特徴とする請求項12の製造方法。 微生物学的反応を、ロドコッカス ロドクラス(Rhodococcus rhodochrous)種の微生物またはそれらと機能的に同等な変異体および変種を利用して行なうことを特徴とする請求項10ないし13の製造方法。 ロドコッカス ロドクラス(Rhodococcus rhodochrous)種の固定した微生物を使用することを特徴とする請求項14の製造方法。 微生物学的反応を、pH6〜10で、5〜50℃の温度において行なうことを特徴とする請求項10ないし15のいずれかの製造方法。 微生物学的反応を、2〜5箇の連結した、撹拌機つきの反応容器から構成される反応容器カスケードの中で行なうことを特徴とする請求項10ないし16のいずれかの製造方法。


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