タイトル: | 特許公報(B2)_二重結合を有するカルボジイミド |
出願番号: | 1996149898 |
年次: | 2008 |
IPC分類: | C07C 267/00,C08K 5/29 |
今城 靖雄 山根 武 高橋 郁夫 堀江 直史 JP 4087467 特許公報(B2) 20080229 1996149898 19960521 二重結合を有するカルボジイミド 日清紡績株式会社 000004374 小林 雅人 100091247 今城 靖雄 山根 武 高橋 郁夫 堀江 直史 20080521 C07C 267/00 20060101AFI20080424BHJP C08K 5/29 20060101ALI20080424BHJP JPC07C267/00C08K5/29 C07C 267/00 C08K 5/29 - 5/31 西独国特許出願公開第2711956(DE,A) 米国特許第5105010(US,A) 5 1997309871 19971202 19 20011010 爾見 武志 【0001】【発明の属する技術分野】本発明は、オレフィン二重結合を有する新規なカルボジイミドに関するものであり、更に詳しくは、エステル結合を有する樹脂用の耐加水分解安定化剤として、或いは、カルボジイミド基と反応し得る基を有する樹脂用又はオレフィン二重結合を有する化合物用の架橋剤として優れた性能を示す、新規なカルボジイミドに関するものである。【0002】【従来の技術】式−N=C=N−という構造を有するカルボジイミドは、カルボジイミド基の高い反応性を利用して、エステル結合を含有する化合物の耐加水分解安定剤や、カルボジイミド基と反応し得る基であるカルボキシル基を有する樹脂、例えばアクリル樹脂の架橋剤として広く使用されている。【0003】【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、従来から上記のような用途に使用されているカルボジイミドは、単に樹脂に添加するという態様で使用されているだけなので、樹脂からブリードアウトし、所望の性能が得られない場合があるばかりか、ブリードアウトしたカルボジイミドにより隣接する素材等が汚染されてしまうという欠点があり、又、所望の性能を得るために添加量を増やすと、カルボジイミドが樹脂への可塑硬化剤として機能してしまい、本来の樹脂の性能を低下させるという問題がある。【0004】 特に、水性樹脂の架橋剤として使用する場合、カルボジイミドも水性でなくてはならないため、架橋効果が低いと水に対し水性樹脂と共にカルボジイミドが溶け出し、樹脂の耐水性や耐洗濯性を悪化させてしまう。【0005】更に、架橋効果を向上させるために、カルボジイミド樹脂を枝分かれさせたり、カルボジイミド当量(カルボジイミド基を一モル与えるためのカルボジイミド化合物の重さ[g])を下げたりするという努力がなされているが、技分かれをさせすぎると、カルボジイミドの立体障害が大きくなりすぎてカルボジイミドの反応性が落ちるため、枝分かれには限度があり、又、カルボジイミドを得るための安価な原料(イソシアネート)が限られているため、カルボジイミド当量を低下させる努力にも限界がある。【0006】本発明は、上記従来技術の難点を解消し、エステル結合を有する樹脂、例えば、ウレタン樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、不飽和ポリエステル、及び、カルボジイミドと反応し得る基を有する樹脂、例えばアクリル樹脂、ラテックスへ添加した場合に、当該樹脂と重合することによりそれらを網目状に架橋し、樹脂の性能の低下させたりブリードアウトすることもなく、従って耐加水分解安定剤及び樹脂架橋剤として有用することのできる、少なくとも2つのオレフィン二重結合を有する新規なカルボジイミド化合物を提供することを主たる目的としてなされた。【0007】【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため本発明が採用した二重結合を有するカルボジイミドの構成は、 式 R1−X−(R2−NCN)n−R2−X−R3 ・・・(1)(式中、R1及びR3はそれぞれ、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシルプロピルアクリレート、2−ヒドロキシルプロピルメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アリルアルコール、3−ブテン−1−オール、4−ペンテン−1−オール、アリルアミン、N一メチルアリルアミン、N−エチル−2−メチルアリルアミン、ジアリルアミン、アリルシクロヘキシルアミン、ブタジエンモノオキシド、1、2−エポキシ−5−ヘキセン、1、2−エポキシ−7−オクテン、アリルグリシジルエーテル、2−アリルフェノ−ル、2−アリルオキシエタノール、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、ポリプロピレングリコールモノメタクリレート、ポリエチレングリコールモノアクリレート、2−スルフォエチルメタクリレート、ポリエチレングリコールモノアリレート、2−ヒドロキシ−1,3−ジメタクリロキシプロパン又はポリプロピレングリコールモノアクリレートからイソシアネート基と反応し得る官能基を除いた有機残基を表し、同一或いは異なっていてもよく、R2は4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート又はトリイソプロピリデンフェニルジイソシアネートからイソシアネート基を除いた有機残基を表し、当該ジイソシアネートは互いに異なる種類のものであっても良く、Xは前記イソシアネート基と、前記イソシアネート基と反応し得る官能基との反応で形成された結合を表し、nは3〜20の整数を表す。)で表されることを特徴とするものである。【0008】又、同じく上記目的を達成するため本発明が採用したエステル結合を有する樹脂用の耐加水分解安定剤、或いは、カルボジイミド基と反応し得る基を有する樹脂又はオレフィン二重結合を有する化合物用の架橋剤の構成は、上記カルボジイミドを主成分とすることを特徴とするものである。【0009】【発明の実施の態様】以下、本発明について詳細に説明する。【0010】本発明の二重結合を有するカルボジイミドは、上記式(1)で表されるものであり、この式(1)において、R1及びR3はそれぞれ、少なくとも1つのオレフィン二重結合を有し、イソシアネート基と反応し得る官能基を有する化合物から当該官能基を除いた、炭素数3〜40の有機残基を表している。尚、R1及びR3は同一であっても、或いは異なっていてもよい。【0011】上記有機残基としてのR1及びR3を与えるための、少なくとも1つのオレフィン二重結合を有し、イソシアネート基と反応し得る官能基を有する化合物(以下、二重結合化合物と略す場合がある)としては、具体的には、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシルプロピルアクリレート、2−ヒドロキシルプロピルメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アリルアルコール、3−ブテン−1−オール、4−ペンテン−1−オール、アリルアミン、N−メチルアリルアミン、N−エチル−2−メチルアリルアミン、ジアリルアミン、アリルシクロヘキシルアミン、ブタジエンモノオキシド、1、2−エポキシ−5−ヘキセン、1、2−エポキシ−7−オクテン、アリルグリシジルエーテル、2−アリルフェノール、2−アリルオキシエタノール、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、−ポリプロピレングリコールモノメタクリレート、ポリエチレングリコールモノアクリレート、2−スルフォエチルメタクリレート、ポリエチレングリコールモノアリレート、2−ヒドロキシ−1,3−ジメタクリロキシプロパン又はポリプロピレングリコールモノアクリレート等を例示することができる。従って、前記R1及びR3は、これら二重結合化合物からイソシアネート基と反応し得る官能基をを除いた有機残基である。【0012】又、上記式(1)において、R2はジイソシアネートからイソシアネート基を除いた有機残基を表し、具体的には、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート又はイソホロンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート、或いは、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート又はトリイソプロピリデンフェニルジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネートからイソシアネート基を除いた有機残基を表している。尚、R2は1種類のジイソシアネートに由来する残基であっても、異なる種類、例えば、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート及びイソホロンジイソシアネートの混合物等に由来する残基であっても良い。【0013】 更に、上記式(1)において、Xは前記イソシアネート基と、前記イソシアネート基と反応し得る官能基との反応で形成された結合、具体的にはウレタン結合、ウレア結合、イミド結合やアミド結合を表し、nは3〜20の整数を表わしている。【0014】上記のように構成される本発明の二重結合を有するカルボジイミドを製造するには、まず、式OCN−(R2−NCN)n−R2−NCO ・・・(2)(式中のR2の定義は上記と同一である。)で表されるカルボジイミド変性ジイソシアネートを、対応するジイソシアネートをカルボジイミド触媒の存在下に加熱することにより製造する。【0015】上記カルボジイミド化触媒としては、有機リン系化合物が好適であり、特に活性の面でフォスフォレンオキシド類が好ましい。具体的には、3−メチル−1−フェニル−2−フォスフォレン−1−オキシド、3−メチル−1−エチル−2−フォスフォレン−1−オキシド、1,3−ジメチル−2−フォスフォレン−1−オキシド、1−フェニル−2−フォスフォレン−1−オキシド、1−エチル−2−フォスフォレン−1−オキシド、1−メチル−2−フォスフォレン−1−オキシド及びこれらの二重結合異性体を例示することができ、中でも工業的に入手の容易な3−メチル−1−フェニル−2−フォスフォレン−1−オキシドが特に好ましい。【0016】前記カルボジイミド化反応は、従来より知られている方法により行うことができ、例えば、任意の脂肪族ジイソシアネートを、それに対し不活性な溶媒に溶解し又は無溶媒で、窒素等の不活性気体の気流下又はバブリング下、上記触媒を全イソシアネートに対し0.1〜10重量%(経済的理由を無視すれば、触媒量を増加させることももちろん可能である)、好ましくは0.5〜5重量%加え、150〜200℃の反応温度範囲内で加熱及び撹拌することにより、脱二酸化炭素を伴うカルボジイミド化反応を進めればよい。【0017】又、芳香族ジイソシアネートを使用する場合は、同様にして上記触媒を0.01〜1重量%、好ましくは0.01〜0.5重量%加え、20〜80℃の反応温度範囲内で加熱及び撹拌すればよい。【0018】上記カルボジイミド化反応において、得られるカルボジイミドの重合度を調整するには、反応中のカルボジイミドの重合度を滴定法によってイソシアネートの残存量を測定することにより、随時追跡しておき、所望の重合度のカルボジイミドが生成した段階で、反応温度を例えば30℃に冷却することにより、反応を停止させ、その段階での重合度のカルボジイミドを得ればよく、又、所望の重合度になった段階で、末端封止剤(イソシアネートと反応し得る官能基を有する不飽和有機化合物)を導入してもよい。【0019】次いで、得られたカルボジイミド変性ジイソシアネートと、それに対し当量の前記二重結合化合物を、それらに対し不活性な溶媒に溶解し又は無溶媒で加熱して反応させることにより、本発明の二重結合を有するカルボジイミドを得るのである。尚、この際、ウレタン化触媒やウレア化触媒を加えても差し支えない。【0020】上記カルボジイミド変性ジイソシアネートと二重結合化合物との反応に使用できる溶媒としては、イソシアネート、カルボジイミドや不飽和有機化合物の官能基に対し不活性であり、カルボジイミド化合物及び不飽和有機化合物を溶解することができるものであれば、特に制限はないが、好ましい溶媒としては、例えば、トルエン、ベンゼンやキシレン等の芳香族炭化水素;クロロフォルム、ジクロロメタンやパークレン等のハロゲン化炭化水素;THF等のエーテル、或いは、テトラメチルキシリレンジイソシアネートを使用した場合については、アセトン等のケトンやDMF等のアミド等を挙げることができる。【0021】尚、前記ウレタン化触媒やウレア化触媒としては、一般に使用されているものであればよく、特に制限はないが、例えばアミン系の触媒が活性が高いため好ましい。【0022】上記反応の終了は、赤外線吸収スペクトル(IR)において、2200〜2300cm-1に観測されるイソシアネート基の消滅により確認することができる。又、反応温度や反応時間は、カルボジイミド変性イソシアネートと二重結合化合物の反応性、使用する触媒の種類や量、二重結合化合物の沸点等によって適宜選択されるが、好ましくは0℃〜180℃、更に好ましくは20℃〜160℃であり、反応温度が高すぎたり時間が長すぎたりすると、工業的に不利になるばかりか、オレフィン二重結合が重合してしまう場合があるので好ましくない。【0023】更に、合成中及び貯蔵中は、重合を避けるために光を避けることは当然であり、場合によれば適宜の重合禁止剤を加えてもよいが、酸素の存在が重合を阻害するので、酸素が存在すれば重合禁止剤は必ずしも必要ではない。【0024】本発明の二重結合を有するカルボジイミドが上記式(1)で表されるものであることは、IR、核磁気共鳴吸収スペクトル(NMR)或いはゲルパーミュエションカラムクロマトグラフィー(GPC)等の分析により、確認することができる。【0025】まず、すでに説明したように、IR分析によりイソシアネートと不飽和化合物の官能基が定量的に反応したことは、イソシアネートの吸収が消滅したことにより確認することができる。【0026】又、カルボジイミド基の存在は2100〜2200cm-1の吸収より確認でき、更に、二重結合化合物とカルボジイミド化合物のイソシアネートとが反応してできる結合、例えば二重結合化合物におけるエポキシ基、アルコール基やアミノ基とイソシアネートとの反応の場合、それぞれ1700〜1800、1700〜1800、1400〜1700cm-1に、反応によって生じた結合の吸収が確認することができる。【0027】プロトンについてのNMR分析では、4.5〜7ppmに、H2C=CH−、H2C=C(R)−のプロトンが観測され、その積分値と、メチル、メチレン等の他のプロトンの積分値と比較することにより、理論量の二重結合が存在することが確認することができる。【0028】更に、GPC分析により、スチレン換算の分子量を得、ほぼ理論的な重合度を確認することができる。【0029】この新規な本発明のカルボジイミドは、単独又は他のオレフィン二重結合を持つ化合物、即ち、重合性不飽和モノマー、オリゴマー或いは不飽和樹脂と共に、必要に応じて光、熱又は重合開始剤により重合させ、樹脂の強度を向上させることができる他、耐加水分解安定性、耐熱性、耐水性、耐薬品性や各種基材に対し接着性に富む新規なポリマーを得ることができ、つまり従来の上記のような樹脂を改質することができるのである。【0030】尚、上記オレフィン二重結合を持つモノマーやオリゴマーとしては、エチレン、プロピレン、スチレン、イソプレン、ブタジエン、アクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、メタクリル酸、メチルメタクリル酸、アクリル酸、酢酸ビニル等のモノマーやオリゴマーが、不飽和樹脂としては不飽和ポリエステル樹脂を、それぞれ例示することができる。【0031】又、本発明のカルボジイミドは、例えば不飽和ポリエステル樹脂と共に重合すると、不飽和ポリエステル樹脂の強度及び耐加水分解性が向上させることができ、又、カルボジイミド基と反応し得る基を持つ樹脂に添加して重合させると、当該樹脂の耐水性や耐薬品性が向上させることができる。【0032】更に、前記分子内に少なくとも一つ重合可能な不飽和結合とイソシアネートと反応しうる基を少なくとも一つ持つ化合物が、親水性の基(例えばエチレンオキシド、プロピレンオキシド、アミン、四級アンモニウム塩、スルホン酸塩等)を分子内に含有するものである場合、カルボジイミドの重合度を適当な範囲とすれば、親水性の不飽和カルボジイミドを得ることができ、これらは水性樹脂の架橋剤としても有用である。【0033】【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。【0034】−カルボジイミド変性ジイソシアネートの合成−4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(HMDI)3.0Kgとカルボジイミド化触媒(3−メチル−1−フェニル−2−フォスフォレン−1−オキシド、以下、合成例において同じである))15gを、5リットルの反応釜に仕込み、機械式撹拌機により200rpmで撹拌しながら、185℃で10時間反応させ、重合度n=3.2のイソシアネート基を末端に持つカルボジイミドを得た(合成番号A)。【0035】ジイソシアネートと触媒量及び反応時間を表1に示すように変え、それ以外は上記と同様に合成を行い、合成番号B〜Lまでのカルボジイミドを得た。【0036】【表1】【0037】尚、表1中のジイソシアネートの略号の意味は以下の通りであり、又、重合度及び分子量は、滴定法により求めたNCO%から算出した。HMDI:4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートTMXDI:テトラメチルキシリレンジイソシアネートIPDI:イソホロンジイソシアネートMDI:4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートTDI:トリレンジイソシアネートTIDI:トリイソプロピリデンフェニルジイソシアネート【0038】実施例1合成番号Aで得られたカルボジイミド変性ジイソシアネート96gに、トルエン50gと、二重結合化合物としての2−ヒドロキシエチルアクリレートをイソシアネートの1当量にあたる23.2g加え、機械式撹拌機を用い200rpmで撹拌しながら95℃で5時間反応させることにより、分子量1260(ゲルパーミュエーションクロマトグラフィー[GPC]により測定したスチレン換算の分子量[以下、実施例において同じ])の二重結合を有するカルボジイミドを合成した。【0039】実施例2乃至27二重結合化合物及びその量を表2に示すように変え、それ以外は実施例1と同様に合成を行い、表2に示す分子量の二重結合を有するカルボジイミドを合成した。【0040】実施例28乃至54溶媒を使用せず、二重結合化合物の種類及び量を含めて実施例1乃至27と同様にして、表2に示す分子量の二重結合を有するカルボジイミドを合成した。【0041】【表2】【0042】尚、表2中の二重結合化合物の符号の意味は以下の通りである(以下、実施例において同じ)。あ:2−ヒドロキシエチルアクリレートい:2−ヒドロキシエチルメタクリレートう:2−ヒドロキシルプロピルアクリレートえ:2−ヒドロキシルプロピルメタクリレートお:ペンタエリスリトールトリアクリレートか:ペンタエリスリトールトリメタクリレートき:グリシジルアクリレートく:グリシジルメタクリレートけ:アリルアルコールこ:3−ブテン−1−オールさ:4−ペンテン−1−オールし:アリルアミンす:N−メチルアリルアミンせ:N−エチル−2−メチルアリルアミンそ:ジアリルアミンた:アリルシクロヘキシルアミンち:ブタジエンモノオキシドつ:1,2−エポキシ−5−ヘキセンて:1,2−エポキシ−7−オクテンと:アリルグリシジルエーテルな:2−アリルフェノールに:2−アリルオキシエタノールぬ:ペンタエリスリトールトリアリルエーテルね:ポリエチレングリコールモノメタクリレートの:ポリプロピレングリコールモノメタクリレートは:ポリエチレングリコールモノアクリレートひ:2−スルフォエチルメタクリレートふ:ポリエチレングリコールモノアリレートへ:2−ヒドロキシ−1,3−ジメタクリロキシプロパンほ:ポリプロピレングリコールモノアクリレート【0043】実施例55乃至81カルボジイミド変性ジイソシアネートとして合成番号Bのものを255.1g使用した以外は、二重結合化合物の種類及び量を含めて実施例28乃至54と同様にして、表3に示す分子量の二重結合を有するカルボジイミドを合成した。【0044】実施例82乃至108カルボジイミド変性ジイソシアネートとして合成番号Cのものを77.5g使用した以外は、二重結合化合物の種類及び量を含めて実施例28乃至54と同様にして、表3に示す分子量の二重結合を有するカルボジイミドを合成した。【0045】【表3】【0046】実施例109乃至135カルボジイミド変性ジイソシアネートとして合成番号Dのものを204.1g使用した以外は、二重結合化合物の種類及び量を含めて実施例28乃至54と同様にして、表4に示す分子量の二重結合を有するカルボジイミドを合成した。【0047】【表4】【0048】実施例136乃至165カルボジイミド変性ジイソシアネートとして合成番号Eのものを94.4g、二重結合化合物として以下の表5に示す種類及び量を使用し、50℃で8時間(実施例147乃至151については3時間)反応させた以外は実施例28乃至54と同様にして、表5に示す分子量の二重結合を有するカルボジイミドを合成した。【0049】実施例166乃至195カルボジイミド変性ジイソシアネートとして合成番号Fのものを266.4g使用した以外は、二重結合化合物の種類及び量を含めて実施例136乃至165と同様にして(但し、反応時間は、二重結合化合物「し〜た」を使用した場合については3時間、その他は8時間とした)、表5に示す分子量の二重結合を有するカルボジイミドを合成した。【0050】【表5】【0051】実施例196乃至225カルボジイミド変性ジイソシアネートとして合成番号Gのものを96.6g使用した以外は、二重結合化合物の種類及び量を含めて実施例136乃至165と同様にして(但し、反応時間は、二重結合化合物「し〜た」を使用した場合については3時間、その他は8時間とした)、表6に示す分子量の二重結合を有するカルボジイミドを合成した。【0052】実施例226乃至255カルボジイミド変性ジイソシアネートとして合成番号Hのものを265.7g使用した以外は、二重結合化合物の種類及び量を含めて実施例136乃至165と同様にして(但し、反応時間は、二重結合化合物「し〜た」を使用した場合については3時間、その他は8時間とした)、表6に示す分子量の二重結合を有するカルボジイミドを合成した。【0053】【表6】【0054】実施例256乃至285カルボジイミド変性ジイソシアネートとして合成番号Iのテトラヒドロフラン(THF)溶液を763.7g、二重結合化合物として以下の表7に示す種類及び量を使用し、50℃で6時間反応させた以外は実施例1乃至27と同様にして、表7に示す分子量の二重結合を有するカルボジイミドを合成した。【0055】実施例286乃至315カルボジイミド変性ジイソシアネートとして合成番号Jのテトラヒドロフラン(THF)溶液を1438.5g使用した以外は、二重結合化合物の種類及び量を含めて実施例256乃至285と同様にして、表7に示す分子量の二重結合を有するカルボジイミドを合成した。【0056】【表7】【0057】実施例316乃至345カルボジイミド変性ジイソシアネートとして合成番号Kのパークレン溶液を477.8g使用した以外は、二重結合化合物の種類及び量を含めて実施例256乃至285と同様にして、表8に示す分子量の二重結合を有するカルボジイミドを合成した。【0058】実施例346乃至375カルボジイミド変性ジイソシアネートとして合成番号1のパークレン溶液を1105.7g使用した以外は、二重結合化合物の種類及び量を含めて実施例256乃至285と同様にして、表8に示す分子量の二重結合を有するカルボジイミドを合成した。【0059】【表8】【0060】尚、上記のようにして合成した本発明の二重結合を有するカルボジイミドの性状は以下のようであった。実施例1〜27:淡黄色液体(溶液)実施例28〜54(48,49,50,52,54,を除く。)及び55〜81(75,76,77,79,81,を除く。):淡黄色固体でmp(軟化点)が35℃〜45℃実施例82〜108(102,103,104,106,108,を除く)及び109〜135(129,130,131,133,135,を除く):淡黄色固体、mp(軟化点)が35℃〜55℃実施例136〜195:粘度の高い褐色液体実施例196〜255(219,220,221,223,225,249,250,251,253,255,を除く。):淡黄色固体でmp(軟化点)が45℃〜65℃実施例256〜375:淡黄色液体(溶液)実施例48,49,50,52,54,75,76,77,79,81,102,103,104,106,108,129,130,131,133,135,219,220,221,223,225,249,250,251,253,255:淡黄色粘度の高い液体【0061】更に、本発明の二重結合を有するカルボジイミドについては、以下のようにしてその構造を確認した。【0062】1.IR2200〜2300cm-lのイソシアネートのピークが消滅したことを観察し、これによりイソシアネートと、それに対し当量のイソシアネートと反応し得る基が定量的に反応したことを確認した。又、2100〜2200cm-1のカルボジイミドのピークを観察し、これにより得られた化合物にはカルボジイミド基が存在し、3000〜3500cm-1付近のアルキル由来のC−Hピークとの比が変化していないことから、カルボジイミドの減少は見られず、理論量存在することを確認した。【0063】更に、二重結合化合物き、く、ち、つ、て、とを用いた実施例では、1700〜1800cm-1にエポキシとイソシアネートとの反応によって生じたピークを、同あ、い、う、え、お、か、け、こ、さ、な、に、ぬ、ね、の、は、ひ、ふ、へ、ほを用いた実施例では、1700〜1800cm-1にアルコールとイソシアネートとの反応によって生じたピークを、同し、す、せ、そ、たを用いた実施例では、1400〜1700cm-1にアミンとイソシアネートとの反応によって生じたピークを確認した。【0064】2.NMR4.5〜7PPmに、H2C=CH−やH2C=C(R)−のプロトンを観察すると共に、分子内のメチル及び/又はメチレン基のプロトンピークの積分値から、二重結合の炭素に結合しているプロトン量を算出し、定量的に不飽和結合が理論量存在することを確認した。【0065】−本発明の二重結合を有するカルボジイミドの耐加水分解安定効果の検定−1.以下の成分よりなる組成物を、直径50mmの円形状の型に20g注入し、100℃で6時間硬化させた。不飽和ポリエステル樹脂(武田薬品工業(株)製「ポリマール6316」[商品名]) 100g実施例1乃至375で合成した二重結合を有するカルボジイミド 5g過酸化ベンゾイル(BPO) 1g【0066】2.同様に、以下の成分よりなる組成物を、直径50mmの円形状の型に20g注入し、30℃で2時間ゲル化させ、50℃で24時間硬化させた。不飽和ポリエステル樹脂(日立化成工業(株)製「ポリセット5595PT−L」[商品名]) 100g実施例1乃至375で合成した二重結合を有するカルボジイミド 5gメチルエチルケトパーオキサイド 1g【0067】3.実施例1乃至375で合成した二重結合を有するカルボジイミドを添加しない以外は、上記1.及び2.と同様にして、それぞれに関するブランクとした。【0068】上記のような条件で得た樹脂成形物を90℃の熱水中に浸漬し、240時間後の樹脂の状態を目視で観察し、膨れ、クラックを評価したところ、実施例1乃至375で合成した二重結合を有するカルボジイミドを添加したものについては、樹脂成形物の表面は滑らかであったが、カルボジイミドを添加しないブランクについては、表面及び内部にクラックが発生していた。【0069】−本発明の二重結合を有するカルボジイミドの樹脂架橋効果の検定−1.水性アクリル樹脂(ジョンソンアンドジョンソン製:ジョンクリル61J[商品名]、酸価195、固形分30.5%の水溶液)に青色顔科を加え、更に、実施例48,49,50,52,54,75,76,77,79,81,102,103,104,106,108,129,130,131,133,135,159,160,161,163,165,189,190,191,193,195,219,220,221,223,225,249,250,251,253,255,279,280,281,283,285,309,310,311,313,315,339,340,341,343,345,369,370,371,373,375で合成した二重結合を有するカルボジイミドを当量(樹脂のカルボン酸とカルボジイミド基が当量)加え、PETフィルム状にバーコーターで100μmの厚さに製膜し、80℃で30分乾操して、30μmのフィルムを作製した。【0070】2.油性アクリル樹脂(ジョンソンアンドジョンソン製:ジョンクリルJ586[商品名]、酸価105、固形分20%のトルエン溶液)に青色顔科を加え、更に、実施例1〜375で合成した二重結合を有するカルボジイミドを当量(樹脂のカルボン酸とカルボジイミド基が当量)加え、PETフィルム状にバーコーターで100μmの厚さに製膜し、100℃で10分乾操して、20μmのフィルムを作製した。【0071】3.二重結合を有するカルボジイミドを添加しない以外は、上記1.及び2.と同様にして、それぞれに関するブランクとした。【0072】上記のようにして得られたそれぞれのフィルムを、脱脂綿に、A:28%アンモニア、B:水とメタノール=4:6の各溶媒を染み込ませたもので軽く擦り、色落ちした回数を評価したところ、本発明の二重結合を有するカルボジイミドを添加したフィルムは、水性、油性共に、各溶媒で100回以上擦っても色落ちは見られなかったが、本発明の二重結合を有するカルボジイミドを添加しない油性フィルムでは、溶媒Aは20回、溶媒Bは5回で、同様に水性フィルムでは、Aは3回、Bは1回で色落ちした。【0073】【発明の効果】本発明の二重結合を有するカルボジイミドは、式R1−X−(R2−NCN)n−R2−X−R3 ・・・(1)で表されるものであり、このカルボジイミドは、エステル結合を有する樹脂用の耐加水分解安定化剤として、或いは、カルボジイミド基と反応し得る基を有する樹脂用又はオレフィン二重結合を有する化合物用の架橋剤として優れた性能を示すものである。 式 R1−X−(R2−NCN)n−R2−X−R3 ・・・(1)(式中、R1及びR3はそれぞれ、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシルプロピルアクリレート、2−ヒドロキシルプロピルメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アリルアルコール、3−ブテン−1−オール、4−ペンテン−1−オール、アリルアミン、N一メチルアリルアミン、N−エチル−2−メチルアリルアミン、ジアリルアミン、アリルシクロヘキシルアミン、ブタジエンモノオキシド、1、2−エポキシ−5−ヘキセン、1、2−エポキシ−7−オクテン、アリルグリシジルエーテル、2−アリルフェノ−ル、2−アリルオキシエタノール、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、ポリプロピレングリコールモノメタクリレート、ポリエチレングリコールモノアクリレート、2−スルフォエチルメタクリレート、ポリエチレングリコールモノアリレート、2−ヒドロキシ−1,3−ジメタクリロキシプロパン又はポリプロピレングリコールモノアクリレートからイソシアネート基と反応し得る官能基を除いた有機残基を表し、同一或いは異なっていてもよく、R2は4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート又はトリイソプロピリデンフェニルジイソシアネートからイソシアネート基を除いた有機残基を表し、当該ジイソシアネートは互いに異なる種類のものであっても良く、Xは前記イソシアネート基と、前記イソシアネート基と反応し得る官能基との反応で形成された結合を表し、nは3〜20の整数を表す。)で表されることを特徴とする二重結合を有するカルボジイミド。 式 R1−X−(R2−NCN)n−R2−X−R3 ・・・(1)(式中、R1及びR3はそれぞれ、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシルプロピルアクリレート、2−ヒドロキシルプロピルメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アリルアルコール、3−ブテン−1−オール、4−ペンテン−1−オール、アリルアミン、N一メチルアリルアミン、N−エチル−2−メチルアリルアミン、ジアリルアミン、アリルシクロヘキシルアミン、ブタジエンモノオキシド、1、2−エポキシ−5−ヘキセン、1、2−エポキシ−7−オクテン、アリルグリシジルエーテル、2−アリルフェノ−ル、2−アリルオキシエタノール、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、ポリプロピレングリコールモノメタクリレート、ポリエチレングリコールモノアクリレート、2−スルフォエチルメタクリレート、ポリエチレングリコールモノアリレート、2−ヒドロキシ−1,3−ジメタクリロキシプロパン又はポリプロピレングリコールモノアクリレートからイソシアネート基と反応し得る官能基を除いた有機残基を表し、同一或いは異なっていてもよく、R2は4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート又はトリイソプロピリデンフェニルジイソシアネートからイソシアネート基を除いた有機残基を表し、当該ジイソシアネートは互いに異なる種類のものであっても良く、Xは前記イソシアネート基と、前記イソシアネート基と反応し得る官能基との反応で形成された結合を表し、nは3〜20の整数を表す。)で表される二重結合を有するカルボジイミドを主成分とすることを特徴とするエステル結合を有する樹脂用の耐加水分解安定剤。 エステル結合を有する樹脂が、ポリエステル樹脂又はポリエステルポリウレタン樹脂である請求項2に記載のエステル結合を有する樹脂用の耐加水分解安定剤。 式 R1−X−(R2−NCN)n−R2−X−R3 ・・・(1)(式中、R1及びR3はそれぞれ、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシルプロピルアクリレート、2−ヒドロキシルプロピルメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アリルアルコール、3−ブテン−1−オール、4−ペンテン−1−オール、アリルアミン、N一メチルアリルアミン、N−エチル−2−メチルアリルアミン、ジアリルアミン、アリルシクロヘキシルアミン、ブタジエンモノオキシド、1、2−エポキシ−5−ヘキセン、1、2−エポキシ−7−オクテン、アリルグリシジルエーテル、2−アリルフェノ−ル、2−アリルオキシエタノール、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、ポリプロピレングリコールモノメタクリレート、ポリエチレングリコールモノアクリレート、2−スルフォエチルメタクリレート、ポリエチレングリコールモノアリレート、2−ヒドロキシ−1,3−ジメタクリロキシプロパン又はポリプロピレングリコールモノアクリレートからイソシアネート基と反応し得る官能基を除いた有機残基を表し、同一或いは異なっていてもよく、R2は4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート又はトリイソプロピリデンフェニルジイソシアネートからイソシアネート基を除いた有機残基を表し、当該ジイソシアネートは互いに異なる種類のものであっても良く、Xは前記イソシアネート基と、前記イソシアネート基と反応し得る官能基との反応で形成された結合を表し、nは3〜20の整数を表す。)で表される二重結合を有するカルボジイミドを主成分とすることを特徴とするカルボジイミド基と反応し得る基を有する樹脂用の架橋剤。 式 R1−X−(R2−NCN)n−R2−X−R3 ・・・(1)(式中、R1及びR3はそれぞれ、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシルプロピルアクリレート、2−ヒドロキシルプロピルメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アリルアルコール、3−ブテン−1−オール、4−ペンテン−1−オール、アリルアミン、N一メチルアリルアミン、N−エチル−2−メチルアリルアミン、ジアリルアミン、アリルシクロヘキシルアミン、ブタジエンモノオキシド、1、2−エポキシ−5−ヘキセン、1、2−エポキシ−7−オクテン、アリルグリシジルエーテル、2−アリルフェノ−ル、2−アリルオキシエタノール、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、ポリプロピレングリコールモノメタクリレート、ポリエチレングリコールモノアクリレート、2−スルフォエチルメタクリレート、ポリエチレングリコールモノアリレート、2−ヒドロキシ−1,3−ジメタクリロキシプロパン又はポリプロピレングリコールモノアクリレートからイソシアネート基と反応し得る官能基を除いた有機残基を表し、同一或いは異なっていてもよく、R2は4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート又はトリイソプロピリデンフェニルジイソシアネートからイソシアネート基を除いた有機残基を表し、当該ジイソシアネートは互いに異なる種類のものであっても良く、Xは前記イソシアネート基と、前記イソシアネート基と反応し得る官能基との反応で形成された結合を表し、nは3〜20の整数を表す。)で表される二重結合を有するカルボジイミドを主成分とすることを特徴とするオレフィン二重結合を有する化合物用の架橋剤。