タイトル: | 特許公報(B2)_光走査型顕微鏡 |
出願番号: | 1996018366 |
年次: | 2005 |
IPC分類: | 7,G02B21/06,G01N21/27,G01N21/64,G02B21/00 |
黒岩 義典 JP 3694956 特許公報(B2) 20050708 1996018366 19960109 光走査型顕微鏡 株式会社ニコン 000004112 木内 修 100091557 黒岩 義典 20050914 7 G02B21/06 G01N21/27 G01N21/64 G02B21/00 JP G02B21/06 G01N21/27 E G01N21/64 E G02B21/00 7 G02B 21/00-21/36 G01N 21/27 G01N 21/64 特開平04−159510(JP,A) 特開平05−164969(JP,A) 特開昭56−131940(JP,A) 1 1997189864 19970722 11 20020225 山村 浩 【0001】【発明の属する技術分野】この発明は光走査型顕微鏡に関する。【0002】【従来の技術】生物試料に光を照射し、生物試料に起きる現象を観察する顕微鏡として光走査型顕微鏡が知られている。【0003】上記光走査型顕微鏡、例えばレーザ走査型顕微鏡では、通常レーザ光を長方形や正方形のように2次元的に走査するが、分解能を上げるためにレーザ光が回折しない限界のスポットまで絞り、そのスポット径に見合うように試料面上を走査するため、走査には高精度に動作可能なスキャニングユニットとその制御装置とが必要となる。【0004】しかし、スキャニングユニットを用いてレーザ光を走査する場合、走査の折り返し部で加速度が180゜変化し、機械式のスキャナを用いたときは、慣性によってミラーのウォブリング、歪が発生し易いため、走査制御が非常に難く、通常は画像を取得したい範囲よりもやや広めに走査し、スキャナの両端の折り返し部を画像取得に使わないようにしている。【0005】特に、レゾナントスキャナのように高速のスキャナを用いたときは、加速度の変化が大きいため、より広めに走査している。【0006】【発明が解決しようとする課題】ところで、生物試料はレーザ光のように強い光を受けると、退色を起こし、蛍光量が落ちてしまうため、生物試料を蛍光観察する場合、余計な光を生物試料に与えないことが重要である。【0007】しかし、従来の光走査型顕微鏡においては、上記したように画像を取得したい範囲よりもやや広めに走査しているため、試料はどうしても画像を取得したい範囲を越えてレーザ光が照射され、画像を取得したくない部分にまでダメージを与えてしまう。【0008】この事態を解消するため、従来においてはスキャニングユニットと試料との間の一次結像面(試料と共役な面)に画像を取得する範囲外を遮光するためのマスクを置いて試料が照射されないようにしていたが、試料は様々な形状をしており各形状毎にマスクを用意するのは煩雑であり、マスクを正確に試料の形状に合わせるのは非常に困難である。また、試料に正確に合わせるには複雑な機構を必要とするため調整が難しく、しかも調整の間に余計なレーザ光を試料に照射してしまうという問題があった。【0009】この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は画像を取得したい範囲以外への光の照射を確実かつ容易に阻止できる光走査型顕微鏡を提供することである。【0010】【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するため請求項1に記載の発明の光走査型顕微鏡は、レーザ光を発する光源と、ダイクロイックミラーと、前記ダイクロイックミラーで分離された前記レーザ光を生物試料上で2次元的に走査する走査手段と、前記ダイクロイックミラーで分離された前記生物試料からの蛍光を検出する蛍光検出手段と、この蛍光検出手段の出力と前記走査手段から得られる走査位置情報とに基づき前記生物試料の蛍光画像を得る画像取得手段とを備えた光走査型顕微鏡において、前記光源と前記ダイクロイックミラーとの間の光路中に配置され、前記走査手段により走査された前記レーザ光が前記生物試料へ向かうのを阻止する第1の状態と前記レーザ光が前記生物試料へ向かうのを許す第2の状態とを切換える光ビーム切換手段と、前記画像取得手段で得られる前記蛍光画像を表示するモニタで表示された蛍光画像上の任意の少なくとも一部の領域を指定する領域指定手段と、前記蛍光画像を構成する各画素に対応するデータメモリ部を有する制御回路とを備え、前記データメモリ部は、前記領域指定手段で指定された領域内の全ての画素に対応する全てのアドレスに、前記光ビーム切換手段を前記第2の状態にするためのデータを予め記憶し、前記制御回路は、前記走査手段からの走査位置情報に対応する前記データメモリ部のデータに基づいて前記光ビーム切換手段を前記第2の状態にすることを特徴とする。【0011】制御回路が走査位置情報に基づき走査範囲内の所定の部分領域で光ビーム切換手段を第2の状態にするので、画像を取得したい範囲と光ビームが照射される範囲が一致し、画像を取得したい範囲以外に光ビームが照射されない。また、走査手段による走査範囲は、光ビームが照射される範囲より広いので、走査手段のスキャン制御が容易であり、良好な画像を得ることができる。【0016】【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。【0017】図1はこの発明の第1実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡のブロック構成図である。【0018】 レーザ走査型顕微鏡1は、レ−ザ光を発する光源2と、ステージ3に載置された試料4上でレーザ光LBを2次元的に走査させる水平スキャナ(例えば、ガルバノスキャナ)5及び垂直スキャナ(例えば、レゾナントスキャナ)6と、CPU7の画像取得開始指令7aに基づいて水平スキャナ5及び垂直スキャナ6の駆動を制御するスキャナ制御回路20と、試料4の蛍光を検出し、入力した蛍光を光強度を表す信号9aに変換する蛍光検出手段である蛍光検出器9と、蛍光検出器9の信号9aとスキャナ制御回路20から得られる走査位置情報20a(水平同期信号HD、垂直同期信号VD、ピクセルクロックPC)に基づき試料4の画像化を図る画像処理回路10と、試料4へ向かうレーザ光LBを遮断する遮光状態(第1の状態)と試料4へ向かう光ビームLBを透光させる(第2の状態)とに切換える光ビーム切換手段である高速シャッタ、例えばAOM(音響光学変調器)11と、スキャナ制御回路20から得られる走査位置情報20aに基づいてAOM11の遮光状態と透光状態を切換える制御回路である切換制御回路30と、レーザ光と蛍光を分離するダイクロイックミラー13と、レーザ光をカットするバリアフィルタ14とからなる。【0019】なお、上記蛍光検出器9のサンプリング周波数は10MHz程度である。【0020】また、上記画像処理回路10は、A/D変換素子、フレームメモリ、D/A変換素子等の画像化するための回路及びCPUからの操作で画像にラインを重ね書きするためのオーバーレイメモリ回路からなる。【0021】また、高速シャッタとしては、AOM11に限られるものではなく、正確なサンプリング周波数や遮光を得られるものであればよく、例えばEOM(Electro Optic Modulation)やMOM(Magnetic Optic Modulation)を用いることもできる。【0022】レーザ光源2から照射されたレーザ光LBは、AOM11を通過した後、ダイクロイックミラー13で反射され、水平スキャナ5及び垂直スキャナ6へ導かれ、スキャナ制御回路20によって試料4上で2次元走査される。レーザ光LBの照射によって励起され試料4から発せられた蛍光は、レーザ光LBの光路を逆行し、水平スキャナ5及び垂直スキャナ6でデスキャニングされ、ダイクロイックミラー13を透過し、レーザ光と分離される。ダイクロイックミラー13を透過した蛍光はバリアフィルタ14で完全に蛍光だけとなり、蛍光検出器9に入射する。【0023】図2はスキャナ制御回路の詳細ブロック図であり、この図を参照してスキャナ制御回路の動作を説明する。【0024】スキャナ制御回路20は垂直同期信号発生回路21と、垂直スキャナ駆動回路22と、水平同期信号発生回路23と、水平スキャナ駆動回路24と、ピクセルクロック発生回路25と、1水平ラインカウント回路26と、1フレームカウント回路27とからなる。【0025】垂直同期信号発生回路21は、システムをコントロールしているCPU7から画像取得開始指令7aを受けて垂直走査を開始させる垂直同期信号VDを出力する。【0026】垂直スキャナ駆動回路22は、垂直同期信号VDを入力すると、垂直スキャナ6の駆動信号(ノコギリ波)VDDを出力し、垂直スキャナ6を駆動する。【0027】垂直同期信号発生回路21からの垂直同期信号VDは同時に水平同期信号発生回路23に入力され、水平同期信号発生回路23は水平走査を開始させる水平同期信号HDを出力する。【0028】水平スキャナ駆動回路24は、水平同期信号HDを入力し、水平スキャナ5の駆動信号(ノコギリ波)HDDを出力し、水平スキャナ5を駆動する。【0029】水平同期信号HDは同時にピクセルクロック発生回路25に入力し、ピクセルクロック発生回路25は蛍光データをサンプリングするピクセルクロックPCを画像処理回路10へ出力する。【0030】1水平ラインカウント回路26は、水平同期信号HDとピクセルクロックPCを入力し、水平同期信号HDの入力に同期してピクセルクロックPCのカウントを開始し、予め設定されたクロック数(1水平ラインの1周期に当たるピクセルクロックの数、例えば540)をカウントし終えると、トリガ信号TR1を出力する。【0031】水平同期信号発生回路23は、トリガ信号TR1を入力すると、次のラインを走査するための水平同期信号HDを出力する。【0032】1フレームカウント回路27は、垂直同期信号VDと水平同期信号HDとを入力し、垂直同期信号VDの入力に同期して水平同期信号HDのカウントを開始し、予め設定された数(1フレームの1周期に当たる水平同期信号の数、例えば、500)をカウントし終えると、トリガ信号TR2を出力する。【0033】垂直同期信号発生回路21はトリガ信号TR2を入力すると、次のフレームの走査を開始し、垂直同期信号VDを出力する。【0034】スキャナ制御回路20は、上記のようにして、水平スキャナ5と垂直スキャナ6とを、例えば同期信号発生器を用いて同期をとって駆動することでレーザ光LBを2次元的に走査する。【0035】この際、CPU7は水平スキャナ5及び垂直スキャナ6が実際に画像を取得する範囲よりも広く(540×500)レーザ光LBを走査するように画像取得開始指令7aを出力している。したがって、走査の折り返し付近の画像は画像を取得する範囲外となるため、ミラーのウォブリングや、ミラーの歪の影響を受けない。【0036】図3は切換制御回路の詳細ブロック図であり、この図を参照して切換制御回路の動作を説明する。【0037】切換制御回路30は有効水平同期信号カウント回路(有効HDカウント回路と称する)31と、有効ピクセルクロックカウント回路(有効PCカウント回路と称する)32と、AOM駆動回路33とからなる。【0038】有効HDカウント回路31は、垂直同期信号VDと水平同期信号HDとを入力し、垂直同期信号VDの入力に同期して水平同期信号HDのカウントを開始し、予め設定された数(画像として有効な垂直同期信号の数、例えば、480)までカウントし、カウントしている間は、例えばHレベルのHDイネーブル信号HDEを出力する。【0039】一方、有効PCカウント回路32は、水平同期信号HDとピクセルクロックPCとを入力し、水平同期信号HDに同期してピクセルクロックをカウントし、予め設定された数(画像として有効な1水平ラインのピクセルクロックの数、例えば512)までカウントし、カウントしている間は、例えばHレベルのピクセルクロックイネーブル信号PCEを出力する。【0040】AOM駆動回路33は、有効HDカウント回路31及び有効PCカウント回路32の出力が共にHレベルのとき、AOM11を透光状態に駆動する信号30aを出力する。【0041】上記第1実施形態の光走査型顕微鏡によれば、水平スキャナ5及び垂直スキャナ6は共に画像取得範囲(512×480)以上に駆動されるが、実際にレーザ光を走査する領域と画像をサンプリングする上記範囲とを1画素もずれずに一致させることができ(画像取得範囲以外は画像をサンプリングするピクセルクロックに同期して制御されたAOM11で遮断される)、生物試料の観察時、生物試料は観察したい領域を含む限られた範囲のみが照射されるため、試料は限られた範囲以外はダメージを受けず、退色を防止できる。【0042】図4はこの発明の第2実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡のブロック構成図である。第1の実施形態と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。【0043】この実施形態の光走査型顕微鏡では、図1の光走査型顕微鏡に画像処理回路10で得られる画像信号10aを再生するモニタ40と、このモニタ40に表示された画像の少なくとも一部の領域を指定するポインティングデバイス(領域指定手段)16とが付加されている。【0044】モニタ40にはCRTが用いられ、画像処理回路10は、画面を構成する画素に対応したバッファメモリを持ち、その内容をモニタ40に常に出力し繰り返し表示する。なお、バッファメモリの内容は動的に変更可能となっている。【0045】ポインティングデバイス16は、例えばタブレット(デジタイザ)、ライトペン、マウス等であり、CPU7に接続されており、画像処理回路10を介してモニタ画面上の任意の1点を指示することができるようになっている。【0046】図5は切換制御回路の詳細ブロック図である。【0047】切換制御回路30はピクセルクロックカウンタ35、メモリ36、AOM駆動回路37からなる。【0048】ピクセルクロックカウンタ35は、 垂直同期信号VDとピクセルクロックPCとを入力し、垂直同期信号VDの入力に同期してピクセルクロックPCのカウント値をリセットし、ピクセルクロックPCのカウントを開始し、そのカウント値35aを出力する。【0049】メモリ36は、例えばRAMから構成され、画像の画素サイズと同じかそれ以上で1ビットデータが記憶できる容量を有し、画素単位でアドレスが定義されており、CPU7によって画素と対応したアドレスにシャッタコントロールデータ36aが後述する方法で予め書込まれている。【0050】このメモリ36は、ピクセルクロックPCのカウント値35aをメモリのアドレスとして入力し、インクリメントされたカウント値が入力する度に、アドレスに書込まれている1ビットのシャッタコントロールデータ36aを出力する。【0051】 AOM駆動回路37は、シャッタコントロールデータ36aを入力し、このシャッタコントロールデータ36aに基づいてAOM11を駆動する信号30aを出力する。【0052】次に、予め行われる上記メモリ36へのシャッタコントロールデータの書き込みについて説明する。【0053】図6はモニタ画面上に表示されたラスタスキャンして取得された1フレームの蛍光画面を示す図、図7はシャッタコントロールデータを記憶してあるメモリのマッピングデータを表す図である。なお、図7において、説明を簡略化するため、画素サイズを25×25としている。【0054】まず、1フレーム(1画像)だけラスタスキャンして得た蛍光画面41の全体を図6に示すようにモニタ40上に表示させる。【0055】次に、このモニタ40を見ながら、実際に画像を取得したい領域をポインティングデバイス16を用いてトレースし、図6に示すような軌跡42で囲まれた領域43を表示させる。【0056】なお、表示させる領域は1つに限るものではなく、任意の数の領域を指定してもよい。【0057】上記領域43を画像を取得したい範囲とするとき、CPU7は図7に示すように画素と対応したアドレスをたよりにメモリ36にアクセスし、AOM11の透光状態又は遮光状態を示すシャッタコントロールデータ36aをメモリ36に直接書込む。【0058】図7において、 1 は透光状態にすること、 0 は遮光状態にすることをそれぞれ表している。【0059】 この第2の実施形態の光走査型顕微鏡によれば、水平スキャナ5及び垂直スキャナ6は共に画像取得範囲(領域43)以上に駆動されるが、実際にレーザ光LBが走査する範囲は、予め行われた走査に基づいてメモリ36に記憶された領域43(この領域43以外は画像をサンプリングするピクセルクロックに同期して制御されたAOM11で遮断される)であり、画像をサンプリングする範囲と1画素もずれずに一致させることができる、生物試料の観察時、生物試料は観察したい領域のみに照射されるため、観察したい領域以外の試料はダメージを受けず、退色を防止できる。【0060】なお、上記第1及び第2実施形態では、光路に高速シャッタを配置することで試料への照射を制御しているが、制御方法はこれに限るものではなく、例えば光ビームを光路外へ向けることで試料への照射を制御するようにしてもよい。【0061】【発明の効果】 以上説明したように、この発明の光走査型顕微鏡によれば、走査手段による走査範囲は光ビームが照射される範囲よりも広いので、走査手段のスキャン制御が容易であり、良好な画像を得ることができるとともに、画像を取得したい範囲と光ビームが照射される範囲とが一致するので、画像を取得したい範囲以外に光ビームが照射されることによる試料への悪影響を防ぐことができる。また、マスクに代えて光ビーム切換手段を採用したので、複雑なマスク作りやマスクの位置合わせが不要となり、画像を取得したい範囲と光ビームが照射される範囲とを一致させる作業が簡単になる。【図面の簡単な説明】【図1】図1はこの発明の第1実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡のブロック構成図である。【図2】図2はスキャナ制御回路の詳細ブロック図である。【図3】図3は切換制御回路の詳細ブロック図である。【図4】図4はこの発明の第2実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡のブロック構成図である。【図5】図5は切換制御回路の詳細ブロック図である。【図6】図6はモニタ画面上に表示されたラスタスキャンして取得された1フレームの蛍光画面を示す図である。【図7】図7はシャッタコントロールデータを記憶してあるメモリのマッピングデータを表す図である。【符号の説明】1 レーザ走査型顕微鏡2 光源3 ステージ4 試料5 水平スキャナ6 垂直スキャナ7 CPU9 蛍光検出器10 画像処理回路11 AOM(音響光学変調器)13 ダイクロイックミラー14 バリアフィルタ16 ポインティングデバイス20 スキャナ制御回路21 垂直同期信号発生回路22 垂直スキャナ駆動回路23 水平同期信号発生回路24 水平スキャナ駆動回路25 ピクセルクロック発生回路26 1水平ラインカウント回路27 1フレームカウント回路30 切換制御回路31 有効水平同期信号カウント回路(有効HDカウント回路)32 有効ピクセルクロックカウント回路(有効PCカウント回路)33 AOM駆動回路35 ピクセルクロックカウンタ36 メモリ37 AOM駆動回路40 モニタ41 蛍光画面42 軌跡43 領域 レーザ光を発する光源と、ダイクロイックミラーと、前記ダイクロイックミラーで分離された前記レーザ光を生物試料上で2次元的に走査する走査手段と、前記ダイクロイックミラーで分離された前記生物試料からの蛍光を検出する蛍光検出手段と、この蛍光検出手段の出力と前記走査手段から得られる走査位置情報とに基づき前記生物試料の蛍光画像を得る画像取得手段とを備えた光走査型顕微鏡において、 前記光源と前記ダイクロイックミラーとの間の光路中に配置され、前記走査手段により走査された前記レーザ光が前記生物試料へ向かうのを阻止する第1の状態と前記レーザ光が前記生物試料へ向かうのを許す第2の状態とを切換える光ビーム切換手段と、 前記画像取得手段で得られる前記蛍光画像を表示するモニタで表示された蛍光画像上の任意の少なくとも一部の領域を指定する領域指定手段と、 前記蛍光画像を構成する各画素に対応するデータメモリ部を有する制御回路とを備え、 前記データメモリ部は、前記領域指定手段で指定された領域内の全ての画素に対応する全てのアドレスに、前記光ビーム切換手段を前記第2の状態にするためのデータを予め記憶し、 前記制御回路は、前記走査手段からの走査位置情報に対応する前記データメモリ部のデータに基づいて前記光ビーム切換手段を前記第2の状態にする ことを特徴とする光走査型顕微鏡。