タイトル: | 特許公報(B2)_アルコキシラートの使用方法 |
出願番号: | 1994512005 |
年次: | 2008 |
IPC分類: | C07C 43/11,C11D 1/72 |
ダールグレン,レナルト ベルグストレーム,カリン JP 4104650 特許公報(B2) 20080404 1994512005 19931112 アルコキシラートの使用方法 ベロル・ノーベル・アー・ベー 504276646 BEROL NOBEL AB 深見 久郎 100064746 森田 俊雄 100085132 堀井 豊 100096781 ダールグレン,レナルト ベルグストレーム,カリン SE 9203478-4 19921119 20080618 C07C 43/11 20060101AFI20080529BHJP C11D 1/72 20060101ALI20080529BHJP JPC07C43/11C11D1/72 C07C43/11 C11D1/72 特表昭61−500784(JP,A) 英国特許第1097491(GB,B) 特開昭63−63630(JP,A) 特開昭49−6003(JP,A) 特表平8−502993(JP,A) 2 SE1993000966 19931112 WO1994011330 19940526 1996502992 19960402 5 20000921 2005022818 20051125 原 健司 岩瀬 眞紀子 井上 彌一 本発明は、2−プロピルヘプタノールのアルコキシラートに関する。アルコキシラートは、織物材料に対して高い洗浄能力を示し、また、ほぼ同様のサイズの疎水基およびほぼ同様のHLB値を有する類似の化合物と比較して、起泡性が低い。アルコキシラートは、織物材料のための洗剤組成物において、界面活性成分として、都合よく利用されると考えられる。非イオン性の界面活性化合物を得るために、アルコールをアルコキシラートにすることは、長く知られてきた。これらの化合物は、その濡れや分散の特性から、洗剤の構成物として利用されている。しかし、数多く応用された中で、炭素数8から11のアルコールのアルコキシラートは、起泡性が高く、さらに/または、所望の洗浄力を備えていないということがわかってきた。たとえば、炭素数8の枝分かれしたアルコールをベースとするエトキシラートは、しばしば起泡性については満足できるものであるが、洗浄力が低すぎる。一方、炭素鎖がより長く、直鎖または枝分かれしたアルコールをベースとするエトキシラートについては、しばしば界面活性については満足できるが、起泡性が高すぎる。したがって、洗浄力と起泡性の比率が改善された新たなアルキレンオキシドの付加物が必要とされる。本発明において、2−プロピルヘプタノールをベースとしたアルコキシラートが、実質的に同じ鎖長を持つ他のアルコールと比較して、起泡性が低いのと同時に、十分な洗浄力と濡れ特性を有していることが見出されてきた。それに加えて、このアルコキシラートは、分解しやすく、かつ驚くほど生物に対する毒性が低いことが見出されてきた。試験においても、皮膚への刺激性は検出されていない。この発明に従うアルコキシラートは、次式で表わすことができる。C5H11CH(C3H7)CH2O(B)r(C2H4O)PH (I)式中、Bは炭素原子を3−4個有するアルキレンオキシ基であり、pは1−10であり、かつrは1−6である。好ましくは、pは2−8であり、rは1−4である。これらの化合物において、アルコールに最も近く疎水性のアルキレンオキシ基を付加することにより、炭化水素鎖の疎水的な性質が高められる。これらの化合物は、ほぼ同等の疎水性およびHLB値の疎水基を有する化合物と比べて、わずかに低い起泡性を示すと同時に、織物材料に対して良好な洗浄力を備えている。本発明において上述したアルコキシラートは、通常の方法において、水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウムのような通常のアルカリ触媒の存在下で、上述した量のアルキレンオキシドをいわゆる“Guebert alcohol”である2−プロピルヘプタノールに付加することによって得られる。好ましい実施例によると、エチレンオキシドの付加は、NaOHまたはKOHなどのアルカリ触媒よりも、付加されるエチレンオキシドの分布が狭くなるような既存の触媒を用いて行なわれる。そして、この発明に従い得られたアルコキシラートは、起泡性が非常に低い。付加されたアルキレンオキシドの分布が狭くなるような既存の触媒の例としては、Ca(OH)2、Ba(OH)2、Sr(OH)2およびマナセアイト(hydrotalcite)がある。反応は、副生成物を減らすために、遊離水が存在しない状態で、通常70−180℃の温度下で行なわれることが好ましい。本発明に従うアルコキシラートを含む織物洗浄用組成物は、アニオン性化合物のような他の界面活性化合物を含んでもよい。例としては、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、およびアルキルグリセリルスルホン酸塩がある。他に、一般的に添加し得る成分は、可溶化剤(solutising additive)、錯化剤、pH調整剤、酵素、殺菌剤、および香料である。組成物は、通常水溶性であり、かつエマルション、マイクロエマルション、または溶液の形態である。本発明は、後述の例により、より詳細に説明される。例1本発明によるアルコキシラートは、触媒としての水酸化カリウムの存在下で、以下の表に示すように、相当量のアルキレンオキシドを用いて2−プロピルエタノールをアルコキシラート化することにより調製される。対照として、疎水性成分として炭素数が9から11のアルコール(ドバノール91、シェル(Dobanol 91 Shell))を用いて、2つのアルコキシラートが調製された。生成した化合物は、ガスクロマトグラフィーおよびマススペクトロメトリーによって分析され、構造決定された。濁り度が、水またはモノブチルエーテルジエチレングリコール中で測定された。以下に結果を示す。例2次の表に挙げられているアルコキシラートの起泡特性は、Ross−Miles ASTM D 1173−53に従って測定された。以下に結果を示す。本発明による化合物は、化合物AおよびBと比べ、同等または少し低い起泡性を示した。例3顔料によって汚した綿および綿/ポリエステルに対し、Terg−O−Tometerにおいて洗浄試験が行なわれた。洗い流された汚れは、その後、通常の反射率の測定によって定量された。以下に結果を示す。これらの結果より、本発明による化合物は、総合的に対照化合物より高い洗浄力を持つことが明らかとなった。また、例2より、本発明による化合物は、対照化合物より、わずかではあるが起泡性が低いことが明らかとなった。 織物材料のための洗浄成分としてのアルコキシラートの使用方法であって、前記アルコキシラートが、次の一般式を有する、アルコキシラートの使用方法。C5H11CH(C3H7)CH2O(B)r(C2H4O)PH (I)式中、Bはプロピレンオキシ基であり、pは1−10であり、かつ、rは1−6である。 pが2−8であり、かつ、rが1−4である、請求項1に記載のアルコキシラートの使用方法。