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タイトル:特許公報(B2)_赤外吸収スペクトルに基づく酸価、ヒドロキシル価およびエステル価の同時測定法
出願番号:1994062502
年次:2004
IPC分類:7,G01N21/35


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松下 和彦 藤田 敬二 千崎 由貴 塚本 崇紘 JP 3549238 特許公報(B2) 20040430 1994062502 19940331 赤外吸収スペクトルに基づく酸価、ヒドロキシル価およびエステル価の同時測定法 倉敷紡績株式会社 000001096 青山 葆 100062144 皆崎 英士 100078215 松下 和彦 藤田 敬二 千崎 由貴 塚本 崇紘 JP 1994056063 19940325 20040804 7 G01N21/35 JP G01N21/35 Z 7 G01N21/00-21/01,21/17-21/61 JOIS、PATOLIS 特開昭61−222289(JP,A) 特開昭56−039446(JP,A) 特開平05−222178(JP,A) 特開平02−306936(JP,A) Parfuem Kosmet,ドイツ,1988年,Vol.69,No.1,p4-6,8,JOIS文献番号<D0291A> Neftekhimiya,ロシア,1977年,Vol.17,No.6,p915-919,JOIS文献番号R0185B 9 1995311149 19951128 20 20010209 樋口 宗彦 【0001】【産業上の利用分野】本発明はエステル合成工程やエステル分解工程における計測、制御等に有用である赤外の吸収を利用した酸価、ヒドロキシル価、エステル価の測定法に関する。【0002】【従来の技術】樹脂製造のカルボン酸とアルコールとの反応によってエステルを得るエステル化工程においては、原料であるカルボン酸の酸価、アルコールのヒドロキシル価、生成物であるエステルのエステル価をモニターして反応の制御を行うことが必要である。油脂製造工程においては、原料油の品質分析、脱酸工程および脱色、脱臭工程での品質分析を行うことが必要である。油脂の加水分解により有用脂肪酸を得る工程の管理にも、酸価、ヒドロキシル価およびエステル価の管理は必要である。また、鉄鋼業界の薄板製造における圧延油の酸価およびエステル価の測定が必要である。現在、これらの値を得るのは主に滴定による手分析で行っているが、滴定は熟練者の勘と肉眼に依存するため、分析を行う人間の個人差、測定結果のばらつきやかたよりを生じると共に、測定に時間がかかるという問題がある。従って高応答性のフィードバック制御ができる測定法が望まれている。【0003】これに対して近年、樹脂、油脂等の製造工程の状態を検知するため等、反応液中の酸価等を監視するのに光学分析法を用いる試みがなされている。光学分析法を用いる測定法のうち、近赤外領域の吸光度からカルボン酸の酸価、アルコールの水酸基価、エステルのエステル価を測定し、得られた測定値を用いて反応槽の温度、圧力、窒素流量および反応時間を制御することを特徴とする自動エステル化法が開示されている(特開平2−306936号公報)。また、赤外分光器を用い、反応液中の特定原子団の消長を測定することによって反応の進行状態を検知する方法も開示されており、2530cm-1の−COOH基を捉えることによってエステル化反応途中の酸価を測定する実施例が挙げられている(特開昭56−39446号公報)。【0004】【従来技術の問題点】近赤外領域には酸価、ヒドロキシル価、エステル価の定量に関する基準振動吸収はないため、高精度の測定は困難である。またこの領域では吸収ピークが重畳しているので、分離測定には多波長の吸光度データから演算する必要がある上、測定対象の吸光係数が赤外領域に比べて非常に小さいため、各波長の吸光度のわずかな測定誤差が伝搬して大きな測定誤差になるという問題もある。【0005】2000cm-1以下の赤外領域においては、4000〜2000cm-1の波長領域と比較すると2000cm-1以下の領域では分光器の性能がかなり落ちる;2000cm-1以下の領域では検出器として一般にTGSが用いられるが、これは4000〜2000cm-1の領域で一般に使用されているPbS、PbSeと比較すると感度としては一桁以上劣る;光学材料の選定が困難である;窓材としてKBr、NaCl等の潮解性のある物質を用いるため、窒素パージが必要である;2000cm-1以下の領域では精度の良い干渉フィルターがない等の様々な問題がある。さらに、2000cm-1以下の波長領域における吸収を測定するための測定用セルのセル長が数μm〜数十μmと小さく、実用化が困難である。特に、ポリマー重合サンプル等の高粘度の測定対象をセルに注入する際、セルに大きな圧力がかかるためセルが壊れ易くなり、実用化に向かない。【0006】【発明が解決しようとする課題】本発明は従来使用されている装置、セルで精度のよい測定が可能な赤外分光器を用いて酸価、ヒドロキシル価およびエステル価を同時に測定する方法を提供することを目的とする。【0007】【課題を解決するための手段】すなわち本発明は3650〜3010cm-1および2820〜2000cm-1から選択される3以上の波長の赤外吸収スペクトルに基づきカルボン酸、アルコールおよびエステル基を含有する試料の酸価、ヒドロキシル価、エステル価を同時に測定することに特徴付けられる、酸価、ヒドロキシル価およびエステル価の同時測定法に関する。さらに本発明は、かかる領域の2以上の波長の赤外吸収スペクトルに基づき、酸価、ヒドロキシル価およびエステル価を単独で、あるいは任意の組み合わせで同時に測定する方法も提供する。【0008】本発明の測定法においては、酸価、ヒドロキシル価およびエステル価は単独で測定することも任意の組み合わせで同時に測定することも可能である。さらに、酸価とエステル価からけん化価を知ることも可能である。以下、酸価、ヒドロキシル価およびエステル価それぞれについて説明する。【0009】1.酸価の測定:一般に−COOH基に依存する特性吸収帯は1710cm-1付近および2530cm-1付近の波長にあることが知られている。一方、3300cm-1付近に吸収帯があり、これが−OH基に基づくものであることは知られていたが、本発明者らは、この領域が同時に−COOH基の特性吸収帯であることをつきとめ、得られた吸光度を用いて酸価を測定する方法を特願平5−221818号に開示した。【0010】この吸収帯は−OHに基づく吸収帯でもあり、さらにはエステルに基づく吸収も重畳する。このため−COOH基の定量には一般に不適当と思われるが、本願発明は複数波長の吸収スペクトルから、かかる他の基に基づく吸収の影響を補正することができ、高精度で−COOH基を定量し得る。【0011】具体的には、酸価の定量は3300〜3010cm-1から選択される1波長を用いて行う。より好ましくは、この3300〜3010cm-1から選択される1波長を含む、3650〜3010cm-1および2820〜2000cm-1から選択される2以上の波長を用いて測定する。【0012】ここで2以上の波長を用いるのは、アルコールやエステルの影響を補正するために別の1以上の波長を用いることであり、以下に述べるヒドロキシル化やエステル価の測定用の波長を用いるのが望ましい。また、ヒドロキシル価やエステル価の測定を酸価の測定と同時に行うことにより、ヒドロキシル基やエステル基の吸収の重畳による誤差を補正することができ、より精度の高い測定を行うことができる。(図11参照)【0013】2.ヒドロキシル価の測定:上述の通り、ヒドロキシル価の特性吸収帯が3300cm-1付近にあることは知られているが、この波長領域には−COOH基に基づく吸収およびエステルに基づく吸収が重畳する。本願発明によれば複数波長の吸光度を用いて他の基に基づく測定誤差を補正するため、精度の高い測定値を得ることができる。【0014】ヒドロキシル価の測定には、3650〜3500cm-1から選択される1波長を用いる。より好ましくは、この3650〜3500cm-1より選択される1波長を含む、3650〜3010cm-1および2820〜2000cm-1から選択される2以上の波長を用いて測定を行う。ヒドロキシル価の定量測定に4050〜2000cm-1の波長領域を用いる方法は今までほとんど報告されていないが、本願発明により容易かつ高精度でヒドロキシル価を測定し得る。さらに、酸価やエステル価の測定をヒドロキシル価の測定と同時に行えば、より精度の高い測定を行うことができる。(図12参照)【0015】3.エステル価の測定:エステル価の測定には3500〜3400cm-1から選択される1波長を含む3650〜3010または2820〜2000cm-1、好ましくは2820〜2400cm-1から選択される2以上の波長を用いる。従来、本願発明の測定領域においてのエステル基についての波長帰属はなされていない。本願発明の複数波長を用いてエステル価を測定することにより、高精度の測定が可能である。(図13参照)【0016】4.けん化価の測定:エステル価はけん化価−酸価で定義される。本発明によってエステル価と酸価が同時に得られるので、これよりけん化価を容易に得ることができる。【0017】本発明の方法において用いるサンプル測定用セルは、測定するサンプルに対して通常用いられているものであればよく、例えばサンプルが液体であれば市販の赤外分析用液体セル(セル長0.02〜10mm)を用いることができる。また、ポリエステル重合反応物等、常温で固体または高粘度サンプルの場合には、測定波長の範囲内で赤外吸収の少ない溶剤に溶解させて測定するか、液体セルのまわりをヒーターで加熱する形態の加熱セルを用いて測定すればよい。【0018】フローセルを赤外分光器に設置し、ここにサンプルを連続的に通過させて樹脂等の反応工程中の酸価を連続的にモニターすることも可能である。セルに厚みがあるため、フローセルを用いる場合にも分析サンプルがセル中に滞留することなく連続的に循環させることができる。また、連続分析時においてしばしば必要となる高温高圧条件下において耐え得るセルを得ることも比較的簡単である。フローセルとしては従来用いられているものがいずれも好適に使用される。例えば特願昭54−115605号公報に開示されているものを使用するとよい。さらに、高散乱のサンプルに関しては、透過光だけではなく拡散反射光を捉えるセル形状での透過反射測定法、あるいは拡散反射測定法で測定してもよい。【0019】本発明の測定法においては、まず最初に検量線式を作成する。検量線式の作成には、滴定により予め酸価、ヒドロキシル価およびエステル価を測定した試料を用いる。滴定は、JIS K0070(化学製品の分析)や、「基準油脂分析試験法」日本油化学協会編に記載の通常用いられている方法にて行えばよい。【0020】3650〜3010cm-1および2820〜2000cm-1から選択される複数波長について、各試料の赤外吸収スペクトルを検出し、これより吸光度を算出する。吸光度を求める際、通常は空気を基準サンプルとしてあらかじめ測定しておき、これと測定対象サンプルの測定値より式Iから計算する。【0021】【数1】【0022】得られた各波長における吸光度と酸価、ヒドロキシル価、エステル価それぞれの滴定値との相関を表す多次多項式で表せる検量線式を求める。検量線式は多変量解析の手法を用いて求める。具体的には例えば特開平3−209149号公報に記載の方法を用いればよい。検量線式は例えば以下の式IIで示される。【0023】【数2】【0024】式II中、Aiはi番目の波長の吸光度、Ajはj番目の波長の吸光度であるがiとjは異なる。Cは酸価、ヒドロキシル価、エステル価である。ai、bi・・・・dは係数であり、酸価、ヒドロキシル価、エステル価の測定対象によって、また使用波長によって異なる。nは使用した波長の数を示す。【0025】検量線式が得られれば、検量線式の作成に用いたものと同じ波長における赤外吸収スペクトルを測定し、式Iより吸光度を求め、検量線式により酸価、ヒドロキシル価およびエステル価を求める。【0026】付加的手段として、赤外分光器の機器の変動誤差の影響を除くため、対象物の赤外吸収の小さい4000cm-1付近を参照波長とし用いてもよい。参照波長を用いることにより、光源強度の変動や受光素子の感度変動、サンプルの色や濁りの影響を軽減できる。また、サンプルの濁り、散乱、装置変動を除去するため、測定波長の吸光度の1次微分値または2次微分を用いることもできる。【0027】【実施例1】以下実施例および比較例を用いて本発明をさらに詳細に説明する。1.検量線式の作成酢酸、イソアミルアルコール、酢酸イソアミルとを比率を変えて四塩化炭素に溶解した混合溶液について、滴定にて酸価、ヒドロキシル価およびエステル価を測定した。一方同じ混合溶液をセル長0.25mmの液体セルを用いて赤外分光器で4000〜2000cm-1の赤外吸収スペクトルを測定し、以下に示す特定の複数波長の吸光度より検量線式を算出した。【0028】測定条件使用機器:Nicolet FTIR740測定サンプル:酢酸、イソアミルアルコールおよび酢酸イソアミルを四塩化炭素に溶解したサンプル基準サンプル:空気測定用セル:0.25mm(液体用セル)測定波長領域:4000〜2000cm-1測定時の温度:25℃【0029】得られたチャートより、後述の複数波長における赤外吸収スペクトルを読み取り、式Iにより吸光度を計算した。得られた吸光度と酸価、ヒドロキシル価およびエステル価の滴定値より検量線式を求めた。検量線式の作成には本願出願人の出願である特開平3−209149号に記載の方法を用いた。【0030】2.酸価、ヒドロキシル価およびエステル価の測定別個に調製した酢酸、イソアミルアルコールおよび酢酸イソアミルを様々な比率で含有する16個の測定用サンプルの赤外吸収スペクトルを上記と同様にして測定した。一方、滴定法によって各サンプルの酸価、ヒドロキシル価およびエステル価を求めた。測定サンプルのうちの5のサンプルのチャートを図1に示した。検量線式の作成に用いた各波長における吸光度を求めてこれを検量線に代入して各サンプルの酸価、ヒドロキシル価およびエステル価を求めた。【0031】本発明の方法により得られた値と滴定値との相関関係を表およびグラフに表した。結果を以下に示す。なお、ここに示した測定波長以外に参照波長として4000cm-1を用いた。(1)酸価の測定測定波長:3130cm-1【0032】【表1】【0033】(図2参照)(2)酸価の測定測定波長:3300cm-1、3464cm-1【0034】【表2】【0035】(図3参照)(3)酸価の測定測定波長:3186cm-1、2625cm-1【0036】【表3】【0037】(図4参照)(4)酸価の測定測定波長:3186cm-1、2200cm-1【0038】【表4】【0039】(図5参照)(5)ヒドロキシル価の測定測定波長3537cm-1【0040】【表5】【0041】(図6参照)(6)ヒドロキシル価の測定測定波長:3537cm-1、3186cm-1【0042】【表6】【0043】(図7参照)(7)エステル価の測定測定波長:3537cm-1、3464cm-1、3186cm-1【0044】【表7】【0045】(図8参照)(8)エステル価の測定測定波長:3537cm-1、3464cm-1、2625cm-1【0046】【表8】【0047】(図9参照)【実施例2】ポリエステル重合反応のひとつであるアルキド樹脂製造工程の重合反応途中の6サンプルを取り、赤外吸収スペクトルを測定し、さらに滴定法により酸価、ヒドロキシル価およびエステル価を測定した。さらに酸価とエステル価よりけん化価を求めた。赤外吸収スペクトルは以下の条件にて測定した。【0048】測定条件使用機器:Nicolet FTIR740測定サンプル:アルキド樹脂製造工程の重合反応途中のサンプル基準サンプル:空気測定用セル:0.1mm、150℃加熱恒温セル測定波長:4000、3500、3450、3300、3101、2648cm-1測定時の温度:150℃【0049】あらかじめ、重合反応途中のサンプルの各滴定値と吸光度測定値を測定して実施例1と同様の多変量解析手法により得た検量線式より酸価、ヒドロキシル価、エステル価を求め、滴定により得られた値と比較した。本発明の方法により得られた値と滴定値との相関関係を表9および図10のグラフに表した。結果を以下に示す。【0050】【表9】【0051】【発明の効果】本発明の方法により、測定結果のばらつきやかたよりの少ない、精度の高い酸価、ヒドロキシル価およびエステル価の同時測定ができる。また、得られた酸価とエステル価からけん化価も容易に測定し得る。【図面の簡単な説明】【図1】混合溶液の赤外吸収スペクトルのチャートを示す。【図2】本発明の測定法で測定した酸価と滴定値の相関を示すグラフである。【図3】本発明の測定法で測定した酸価と滴定値の相関を示すグラフである。【図4】本発明の測定法で測定した酸価と滴定値の相関を示すグラフである。【図5】本発明の測定法で測定した酸価と滴定値の相関を示すグラフである。【図6】本発明の測定法で測定したヒドロキシル価と滴定値の相関を示すグラフである。【図7】本発明の測定法で測定したヒドロキシル価と滴定値の相関を示すグラフである。【図8】本発明の測定法で測定したエステル価と滴定値の相関を示すグラフである。【図9】本発明の測定法で測定したエステル価と滴定値の相関を示すグラフである。【図10】アルキド樹脂製造工程の重合反応途中のサンプルの酸価、ヒドロキシル価およびエステル価の滴定値と本発明の測定法で測定した値との相関を示すグラフである。【図11】実施例1の酸価の異なるサンプルの赤外吸収スペクトルのチャートを示す。【図12】実施例1のヒドロキシル価の異なるサンプルの赤外吸収スペクトルのチャートを示す。【図13】実施例1のエステル価の異なるサンプルの赤外吸収スペクトルのチャートを示す。 赤外吸収スペクトルに基づきカルボン酸、アルコールおよびエステル基を含有する試料の酸価、ヒドロキシル価、エステル価を同時に測定する方法であって、酸価、ヒドロキシル価およびエステル価のそれぞれにつき3650〜3010cm−1および2820〜2400cm−1から選択される1以上の波長、および酸価については3300〜3010cm−1から選択される1波長、ヒドロキシル価については3650〜3500cm−1から選択される1波長、およびエステル価については3500〜3400cm−1から選択される1波長の2以上の赤外吸収スペクトルに基づき測定することに特徴付けられる、酸価、ヒドロキシル価およびエステル価の同時測定法。 赤外吸収スペクトルに基づき、カルボン酸およびアルコール基を含有する試料の酸価およびヒドロキシル価を同時に測定する方法であって、酸価およびヒドロキシル価のそれぞれにつき3650〜3010cm−1および2820〜2400cm−1から選択される1以上の波長、および酸価については3300〜3010cm−1から選択される1波長、およびヒドロキシル価については3650〜3500cm−1から選択される1波長の2以上の赤外吸収スペクトルに基づき測定することに特徴付けられる、酸価とヒドロキシル価の同時測定法。 赤外吸収スペクトルに基づき、カルボン酸およびエステル基を含有する試料の酸価およびエステル価を同時に測定する方法であって、酸価およびエステル価のそれぞれにつき3650〜3010cm−1および2820〜2400cm−1から選択される1以上の波長、および酸価については3300〜3010cm−1から選択される1波長、およびエステル価については3500〜3400cm−1から選択される1波長の2以上の赤外吸収スペクトルに基づき測定することに特徴付けられる、酸価とエステル価の同時測定法。 赤外吸収スペクトルに基づきアルコールおよびエステル基を含有する試料のヒドロキシル価およびエステル価を同時に測定する方法であって、ヒドロキシル価およびエステル価のそれぞれにつき3650〜3010cm−1および2820〜2400cm−1から選択される1以上の波長、およびヒドロキシル価については3650〜3500cm−1から選択される1波長および、エステル価については3500〜3400cm−1から選択される1波長の2以上の赤外吸収スペクトルに基づき測定することに特徴付けられる、ヒドロキシル価およびエステル価の同時測定法。 赤外吸収スペクトルに基づきカルボン酸、アルコールおよびエステル基を含有する試料の酸価を測定する方法であって、3650〜3010cm−1および2820〜2400cm−1から選択される1以上の波長、および3300〜3010cm−1から選択される1波長、の2以上の赤外吸収スペクトルに基づき測定することに特徴付けられる、酸価の測定法。 赤外吸収スペクトルに基づきカルボン酸、アルコールおよびエステル基を含有する試料のヒドロキシル価を測定する方法であって、3650〜3010cm−1および2820〜2400cm−1から選択される1以上の波長、および3650〜3500cm−1から選択される1波長の2以上の赤外吸収スペクトルに基づき測定することに特徴付けられる、ヒドロキシル価の測定法 赤外吸収スペクトルに基づきカルボン酸、アルコールおよびエステル基を含有する試料のエステル価を測定する方法であって、3650〜3010cm−1および2820〜2400cm−1から選択される1以上の波長、および3500〜3400cm−1から選択される1波長の2以上の赤外吸収スペクトルに基づき測定することに特徴付けられる、エステル価の測定法 試料の酸価およびエステル価を、酸価、エステル価のそれぞれにつき3650〜3010cm−1および2820〜2400cm−1から選択される1以上の波長、および酸価については3300〜3010cm−1から選択される1波長および、エステル価については3500〜3400cm−1から選択される1波長の2以上の赤外吸収スペクトルに基づき同時に測定し、次いで得られた酸価およびエステル価よりけん化価を計算するけん化価の測定法。 試料中の酸価、ヒドロキシル価およびエステル価を、それぞれ3650〜3010cm−1および2820〜2400cm−1から選択される1以上の波長、および酸価については3300〜3010cm−1から選択される1波長、ヒドロキシル価については3650〜3500cm−1から選択される1波長および、エステル価については3500〜3400cm−1から選択される1波長の2以上の赤外吸収スペクトルに基づき同時に測定し、得られた各値を用いて油脂および樹脂のエステル合成工程ならびにエステル分解工程を制御することに特徴付けられるエステル化工程の制御法。


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